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メタバースで毎日の生活を仮想空間で完結させる【AIとテクノロジーの話】

Text:三宅陽一郎

毎日バーチャル空間で過ごす日もすぐ来る?

コンピューターとインターネットを使って、目の前にないものを見たり、聞いたりする技術が大きく進化しています。なかでも注目度が高いメタバース(仮想空間)では、3次元の仮想空間でコミュニケーションできることに注目が集まっています。2021年10月には、SNS大手のフェイスブック社(Facebook)が、社名をメタ社(Meta)へ変更するなど、その将来性の高さにも注目が集まりました。

現実世界の中に、CGのキャラクターをを重ねて表示するゲームアプリ「ポケモンGO」などのAR(拡張現実)。ヘッドマウントディスプレイで仮想世界に没入し、まるでその世界にいるような感覚を体験できるソニーのプレイステーションVRなどのVR(仮想現実)。マイクロソフトのホロレンズでは現実世界を見ながら、その中にCGの仮想世界を映し込むMR(複合現実)などの技術が確立され、XR(クロスリアリティ)という総称で呼ばれています。

 

これまでも仮想空間でつながるアプリやゲームはありましたが、大きな違いはメタバースが日常を再現し、ユーザー同士がコミュニケーションしたり、コンテンツを楽しんだりすることを目的としたことです。さらに時代はスマートフォンやオンラインゲームの普及、ヘッドマウントディスプレイの高性能化と低コスト化など、物理的な要因も大きいといえます。端末に制限されることなく、アクセスできることで多くの人々が使う機会を得たともいえます。さらにコロナ過で外出を控えざるを得ない状況で、会議や趣味の場を共有できることが拍車をかけました。このまま進化を続けると、現実世界と同じような生活がメタバースで実現されると期待されています。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 AIとテクノロジーの話』
監修:三宅陽一郎  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻、大阪大学大学院理学研究科物理学修士課程、東京大学大学院工学系研究科博士課程を経て、人工知能研究の道へ。ゲームAI開発者としてデジタルゲームにおける人工知能技術の発展に従事。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会チェア、日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理 事、人工知能学会編集委員 。


進化し続けるAI(人工知能)とテクノロジーにより「シンギュラリティ」は刻々と近づいている。ビッグデータ、IoT、ディープラーニングをはじめ注目の仮想通貨・ブロックチェーン・MRなど、知らないではすまされない最先端の技術革新と私たちの近い未来の「変わる生活」をについて、科学オンチにも身近で大切な話題を中心テーマにわかりやすく図解した一冊!

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