女性におすすめの医療保険の選び方
医療保険は月数千円の掛け捨てタイプで十分と先ほどご説明しましたが、注目すべきポイントが保障内容です。特に女性は妊娠や出産といった女性ならではのライフイベントがあったり、女性特有の疾しっ病ぺいがあったりするので、そういった保障が手厚い保険への加入も選択肢のひとつです。
乳がんや子宮頸がんなどの女性特有の病気は、20 代や30代であれば罹患するリスクは低いかもしれません。とはいえこうした病気治療費は、高額になることも多いもの。身内にこうした病気にかかった人がいる場合などは、このような保障があるものを選ぶと安心ですね。
また、医療保険は妊娠や出産に関するトラブルも保障の対象となります。思い描く通りに妊娠や分娩ができるのが理想ですが、どんなに健康に自信があっても、子宮外妊娠や帝王切開など、予想外の事態に見舞われる可能性はゼロとは言い切れません。医療保険は妊娠すると加入するのが難しくなります。今はまだ予定がないという場合でも、今のうちに加入を検討することをおすすめします。
女性に役立つ公的な制度を知る
女性だからこそ知っておきたい公的な制度がいくつか存在します。受けられる保障がどんな時に役立つのかをここで紹介します。
◆傷病手当金
病気やケガにより4日以上会社を休み、かつお給料をもらえなかった場合に最長1年6カ月支給されます。(※国民健康保険加入者は対象外)
◆医療費控除
年間の医療費が原則として10万円を超えた場合に、確定申告で所定の手続きをとることによって、所得税、住民税が軽減され、手元にお金の一部が戻ってくる制度です。
◆出産手当金
出産のため会社を休み、その間にお給料の支払いを受けなかった場合、出産予定日以前42日から出産の翌日以後56日目までの範囲内で支給されます。(※国民健康保険加入者は対象外)
◆高額療養費制度
1カ月に一定額を超える高額な医療費がかかった時に、上限を設けて負担を抑えることができます。(※年齢や所得によっても条件は異なる)
出典:文系女子が幸せになる投資BOOK
【書誌情報】
『文系女子が幸せになる投資BOOK』
大竹 のり子 著
「数字や計算式が苦手だから…」という理由で投資に踏み出すことができない文系女子のために、難解な数式などはできる限り払拭し、文章をメインに投資の基礎知識をわかりやすくまとめました。投資信託や株式運用の基礎から、金融商品の売買のコツまで、この一冊でマスターすることができます。もちろん、女性におすすめの株商品や証券口座紹介など、実践的な情報も満載。さらに、文系女子ならではの豊かな感性を投資に生かす方法も紹介しています。
公開日:2022.04.10