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かわいい顔をして実は殺し屋!?恐れ知らずの敏腕ハンター【ハンター生物の話】

Text:今泉忠明

オコジョ

イタチの仲間であるオコジョは、世界中の広範囲に生息し、日本にはホンドオコジョやエゾオコジョなどの亜種がいます。年2回毛が生え変わり、冬毛のときは真っ白なフワフワの毛に覆われています。クリッとしたつぶらな目もかわいらしく、イラストのキャラクターやマスコット人形のモチーフにもなっています。「山の妖精」「山の神様の使い」といった愛称もあり、写真集も出版されているほどの人気者ですが、その愛くるしい見た目とは裏腹に、じつはかなり激しい気性の持ち主で、そのギャップに驚かされます。

オコジョは単独で生活し、木の根や岩のすき間に巣を作ったり、時にはネズミの巣穴を横取りしたりして暮らしています。しかし、オコジョがこの巣穴にじっとしていることはほぼありません。よく言えばこまめに、悪く言えば落ち着きなく、ひっきりなしに動き回り、獲物が潜んでいそうな穴をのぞき込んだり、かと思うと長い後ろ脚で立ち上がって周りをキョロキョロと見回したり、とにかくせわしなく動き回って休むことなく獲物を探します。

オコジョの狩りも気性の荒さを感じさせます。ふつうに考えると自分より体が小さな獲物を狙いそうなものですが、オコジョは自分より大きなノウサギやライチョウなどにもひるむことなく果敢に攻撃を仕掛けます。方法も手荒く、獲物を見つけると、獲物の頭やあごの骨を噛み砕き、驚くほど強引にしとめます。身のこなしも俊敏で、アクロバティックな動きも自在に繰り出します。強靭な噛む力と高い身体能力を併せ持ち、メンタル面でも恐れ知らず。まさに心身ともに凄腕のハンターなのです。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 ハンター生物の話』
監修:今泉忠明 日本文芸社刊

執筆者プロフィール
国立科学博物館で哺乳類の分類学・生態学を学ぶ。
上野動物園の動物解説員を経て、「ねこの博物館」(静岡県伊東市)館長。著書も多数。

図解シリーズで解説するハンター生物の話‼
ライオン、大鷲、ホオジロザメなど陸・海・空・川のハンター生物の狩りの方法をイラスト付きで紹介する一冊です。
単に子ども向けの図鑑ではなく、イラストと文章できちんと動物の生態を解説。
動物が生きるために、どのような工夫をしているのかを紹介します。

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