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「調子がいい」のは一時的!健康被害多発のカフェイン依存とは?【図解 依存症の話】

Text:大石 雅之

エナジードリンクや錠剤が危ない

何気なく飲んでいる嗜好品の中にも、依存を引き起こす成分が含まれています。それは、コーヒーや紅茶、緑茶、コーラ、エナジードリンクなどに含まれるカフェイン。仕事や勉強、運転中などに疲労を感じたときに、もうひと頑張りしようとコーヒーを飲む人が多いのは、カフェインに集中力の向上や、眠気・倦怠感の抑制などの効果があるからです。脳内で眠気を起こすアデノシンという物質をカフェインがブロックするため、疲れがとれてパフォーマンスが向上したように感じます。これは、疲労が解消したわけではなく、カフェインの作用で一時的に感じにくくなっているだけ。試験や締め切りを乗り切るために頼ったら、その後は休息して疲労回復することが大切です。

世界一睡眠時間が短いといわれる日本人は、残念なことに休息の大切さをあまり理解していません。コーヒーを何杯も飲み、それでもダメならカフェインの多いエナジードリンクや眠気防止薬を服用してでも無理を重ねがち。カフェインは市販の風邪薬などにも含まれているため、コーヒーやエナジードリンクとの併用によって過剰摂取を招くこともあります。実際に、中毒による心停止や死亡事故も起きているので、1日の摂取量を超えていないか、中毒症状が出ていないかを確認しておきましょう。コーヒーや紅茶を日常的に楽しんでいるだけなら心配はありません。

カフェイン中毒で起こる症状

エナジードリンク、カフェイン錠剤、カフェインを含む医薬品との併用など、カフェイン中毒を起こすと、以下の症状があらわれます。

精神的症状

イライラ
あせり
緊張
不眠など

身体的症状

頭痛
吐き気
胸の痛み
手足の震えなど

カフェイン中毒で起こる症状『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』

出典:『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』大石 雅之

【書誌情報】
『短時間でしっかりわかる 図解 依存症の話』
大石 雅之 著

特定の物質や行動をやめたくてもやめられない病の「依存症」。スマートフォンの普及や時代の変化にともない、依存症の種類も多様化しました。「スマホ依存」「ゲーム障害」などの言葉は、テレビやインターネットのニュースで目にする機会も増え、社会問題として注目されています。依存症は一度症状が出てしまうと完治が難しい病気です。本書はその依存症について具体例を交えながら、依存する人としない人の違いや依存症の進行の仕方、依存症が起こるメカニズムなどを、メンタルマネジメントや環境、生活習慣の観点から図解でわかりやすく解説。

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