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見破れない確率は1兆分の1!指紋の特徴点を照合し犯人を特定する「12特徴点指紋鑑定法」とは?【科学捜査】

指紋の特徴点を照合し、犯人を特定する

現場に残された顕在指紋や検出された潜在指紋のことを「現場指紋」といいます。この現場指紋には、被害者やその家族、友人、過去にそこへ訪れた人々の指紋も残されているため、その1つひとつが誰の指紋であるのかを調べるのが「指紋照合」です。

この照合は隆線の形状パターンごとに分類され、「特徴点」と呼ばれる隆線の局所的な形状とその位置に着目して行われます。

特徴点はひとつの指紋に多い人で150〜160点、少ない人でも50〜60点あるとされています。現場指紋と犯人の指紋を比較する指紋照合は、最初に2つの指紋の紋型を比較し、同じ紋型の場合はさらに特徴点の形状と位置を比較します。2つの指紋の特徴点が12点一致する場合に同一指紋と認められます。

この照合方法は「12特徴点指紋鑑定法」と呼ばれ、2つの指紋の特徴点が12点一致する確率は1兆分の1とされています。

現在では、国際的にこの「12特徴点指紋鑑定法」による鑑定結果を裁判の証拠として採用している国がほとんどです。しかし、実際には指の損傷、摩擦、火傷などにより、紋型の分類や12点の特徴点が確認できないこともあります。

採取された現場指紋について、被害者や家族などの「関係者指紋」と、そうではない「保留指紋」と呼ばれる指紋に取捨選択していく作業が捜査の第一歩となります。そして、犯人の可能性がある人物の指紋と保留指紋を照合し、一致したものについては、その人物の「遺留指紋」として特定されます。

出典:『図解 科学捜査』監修/山崎昭

【書誌情報】
『図解 科学捜査』
監修:山崎昭

科学捜査は驚くほど進化している。血液や指紋・DNA鑑定、顔認証システム等の画像解析やインターネットを駆使した情報分析など、微細な証拠から犯行の立証、犯人逮捕に結びつけている。刑事ドラマや推理小説などで活躍する科学捜査の実体、その最先端の技術、方法など全貌を図解で徹底紹介!微細な証拠も大いに真実を語る、犯罪は絶対に見逃さない。

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