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どんな粗い画像でも犯人を特定できる!防犯カメラの不鮮明画像の処理法とは?【科学捜査】

防犯カメラの不鮮明画像の処理法

科学捜査の主役は今や画像解析になりつつあります。しかし、防犯・監視カメラの性能はまちまちで画質が粗あらく不鮮明な画像もあり、まず画像の処理をしなければなりません。

防犯カメラの映像を拡大すると、モザイクがかかったように四角い「ピクセル」というマス目が並んだ状態になります。このままでは顔立ちが認識できないので、そのマス目に「近接化処理」を施します。

近接化処理とは、マス目とマス目の境界をぼかしていくことで、輪郭や目鼻立ちがわかってきます。これは「ガウス分散処理」とも呼ばれます。

続いて、色と色の境界部分をより際立たせるため、コントラスト調整やガンマ補正、露出補正などの「先鋭化処理」を行うことで、平坦だった画像が立体感のある自然な画像となり、ある程度人相が判別できるようになってきます。

しかし、それだけで個人を特定できることは少なく、画像処理を行った防犯カメラ画像と、別に撮影した被疑者の顔写真を照合し、同一人物かどうかを確認する必要があります。

このように簡単に説明すると、その処理も簡単に思えるかもしれませんが、100種類もある防犯カメラの規格は統一されておらず、解析ソフトや解析手段はその都度変えなくてはいけないので大変な作業です。

最終的に犯人の人相をほぼ特定できるまで画像を鮮明にすることができるのは、十分な経験と技術を持った解析者の腕にかかっているのです。

出典:【図解 科学捜査】監修/山崎昭

防犯カメラの近接処理と先鋭化処理

【書誌情報】
『図解 科学捜査』
監修:山崎昭

科学捜査は驚くほど進化している。血液や指紋・DNA鑑定、顔認証システム等の画像解析やインターネットを駆使した情報分析など、微細な証拠から犯行の立証、犯人逮捕に結びつけている。刑事ドラマや推理小説などで活躍する科学捜査の実体、その最先端の技術、方法など全貌を図解で徹底紹介!微細な証拠も大いに真実を語る、犯罪は絶対に見逃さない。