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「花に水をあげる」「犬に餌をあげる」は間違い!正しい日本語の使い方とは!?

植物や動物、物に敬語は使わない

知らず知らずのうちに、間違った日本語を使ってしまうことがあります。とくに尊敬語や謙譲語を正しく使うのは、難しいものです。「花に水をあげる」「犬に餌をあげる」などとよく使ってしまいますが、実はこの言い方は適切ではないのです。「あげる」は、目上の人から目下に使う「与える」「やる」の謙譲語です。ですから、花や犬に対してへりくだる言葉=謙譲語になってしまうのです。花や犬に人間である自分がへりくだるのは、適切な言い方ではありません。植物や動物、そして物に対して謙譲語はもちろん、尊敬語も使わないのです。

「水やり」「餌やり」とは言いますが、「水あげ」「餌あげ」とは言わないように、正しくは「花に水をやる」「犬に餌をやる」です。「やる」という言い方に抵抗があるようでしたら、「与える」と言い換えても良いでしょう。また、「あげる」が謙譲語でも、先生や上司に「お土産をあげる」などというのは失礼です。こういう場合は「差し上げる」と言うほうが適切です。

さらに「与える」でも、「みなさんに生きる勇気を与えたい」という表現だと、自分を目上としている言い方になってしまいます。「勇気を届けたい」というのがふさわしい表現ではないでしょうか。もうひとつ間違えがちな言い方があります。「先生は素敵な時計をしていらっしゃいますね」というのは正しい言い方なのですが、「先生の時計は素敵でいらっしゃいますね」と言うと、時計に対して敬語を使っていることになるので、注意してください。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』
監修:山口謠司

「ニッポンとニホン使い分けは?」、「なぜ緑色なのに青信号?」「十二支の本当の意味とは?」、「間違って使うと恥ずかしい敬語は?」日本語と漢字にまつわる、とことん面白くてためになる話。単なるうんちくにとどまらない、使える日本語、生きた日本語から、日本人が覚えておきたいしきたりや文化、マナーまで幅広く紹介。図解でよりイメージができ、面白いほどかんたんに、日本語の興味深い「なぜ」と、正しい日本語の知識が増える1冊!