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「各位様」は間違い!ビジネス文書やメールで間違いがちなミスとは?

患者様という表現に違和感を感じない人たち

数年前から、病院や医院などで「患者様」という呼び方を見直す動きが広がっています。「患者中心の医療」ということで使われるようになったようですが、「違和感がある」「よそよそしい」「冷たさを感じる」などの理由から、「患者さん」に呼び方を戻す医療機関が増えているそうです。厚生労働省の指針で「患者には敬称をつけるように」という内容が発表されたことで広がった「患者様」ですが、本来は「(患者の)◯◯様」のように個人名に敬称をつけたほうが良いという意味だったようです。では、「患者様」という言い方は日本語として正しいのでしょうか。文書などでは「患者の皆様」などとするのが良いと思います。「様」をつければ敬意が表せると思いがちですが、何にでも「様」をつければいいというものではありません。

ビジネス文書やメールなどで、「各位様」という表現を見ることがあります。あらたまった書面や席で用いる「各位」は、すでに「皆様」「皆様方」という意味をもっています。たくさんの人を対象にして、そのひとりひとりを敬う表現なので、「各位様」「各位殿」などの敬称をつけると、敬意が重複することになってしまいます。さらに「お客様各位」とするのも敬意の重複になりますから、「各位」だけ、もしくは「お客様」という表現で十分なのです。

また、「社長」「部長」などの役職名に「様」をつけるのも間違いです。社内で上司を呼ぶときの「部長さん」「課長さ ん」も間違いで、「◯◯部長」「◯◯課長」が正しい呼び方です。文書や手紙の宛名には、「株式会社◯◯ 営業部長 ◯◯◯◯様」と書くようにしましょう。丁寧な表現をしたつもりでも、間違った使い方をしては元も子もありません。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』
監修:山口謠司

「ニッポンとニホン使い分けは?」、「なぜ緑色なのに青信号?」「十二支の本当の意味とは?」、「間違って使うと恥ずかしい敬語は?」日本語と漢字にまつわる、とことん面白くてためになる話。単なるうんちくにとどまらない、使える日本語、生きた日本語から、日本人が覚えておきたいしきたりや文化、マナーまで幅広く紹介。図解でよりイメージができ、面白いほどかんたんに、日本語の興味深い「なぜ」と、正しい日本語の知識が増える1冊!