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「了解です」を使っている人は要注意!上司や目上の人に対する適切な言葉使いとは?

失礼な言葉遣いになるので注意

スマホやパソコンの普及で、メールでビジネスパートナーや上司などとやりとりをする機会が多いと思います。そのようなとき「わかりました」の意を伝えるために「了解しました」という表現を使うケースがあると思います。しかしこの「了解しました」という言い回しは、上司など目上の人に対しては、あまり勧められる表現方法ではないのです。

「する」の丁寧語が「します」です。過去形が「しました」ですから「了解しました」は丁寧語になります。上司や目上の人に対しては自分をへりくだる、謙譲の意が入っていないからです。つまり「了解しました」には、上司や先輩に対して尊敬の意が込められていないのです。「わかりました」という言い方もありますが、上司や目上の人に対しては「承知いたしました」「かしこまりました」「拝承しました」という言い方が適切なのです。

「了解」には「物事の内容を理解して承認する」という意味があります。つまり相手の言っていることを理解したという意味ですから、「了解」という言葉を使うのであれば、「了解いたしました」と言えば問題ありません。スマホの普及で最近はLINEで「わかりました」という意味で「了解!」というスタンプがあふれています。友人同士のやりとりでしたら問題ありませんが、上司や取り引き先相手に「了解」という文言は好ましくない表現であることを知っておきましょう。いつものクセで「了解しました」を使うと、場合によっては失礼なヤツだと思われるので要注意です。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』
監修:山口謠司

「ニッポンとニホン使い分けは?」、「なぜ緑色なのに青信号?」「十二支の本当の意味とは?」、「間違って使うと恥ずかしい敬語は?」日本語と漢字にまつわる、とことん面白くてためになる話。単なるうんちくにとどまらない、使える日本語、生きた日本語から、日本人が覚えておきたいしきたりや文化、マナーまで幅広く紹介。図解でよりイメージができ、面白いほどかんたんに、日本語の興味深い「なぜ」と、正しい日本語の知識が増える1冊!

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