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カラスが神話や旧約聖書・仏教に深く関わっている理由とは?【カラスの話】

昔から人とカラスは切っても切れない仲

カラスが神様だった時代があったのを知ってますか? 北米先住民の神話にはワタリガラスが登場するものがいくつもあります。狩猟採集民にとって、狩りの名人であるオオカミとともに移動し、獲物を仕留めればどこからともなくやってくるカラスは、すべてを見ているような神秘的な存在だったのかもしれません。その神話は「二枚貝の中に閉じ込められていた世界を、貝をこじ開けてばらまいた」「天界から火を取ってきて人間に与えた」「カラスは人間を石から作ったが、頑丈過ぎて誰も死なないので落ち葉で作ることにした」「最初にカラスが作った世界は安楽過ぎて人間が怠けるので、適当に不便にした」などなど。神様ではありますが、イタズラ者なイメージが投影されているようです。

北欧神話の最高神であるオーディンの両肩にはフギン、ムニンという2羽のワタリガラスが止まっており、夜明けとともに世界を巡り、夕方帰ってきてオーディンに今日の出来事を伝えるとされています。実際、北欧のバイキングは船にカラスを乗せていたようで、陸地を見失うとカラスを飛ばし、カラスが向かう方向に船を進めたと言います。旧約聖書のノアの箱舟でも陸地が現れたかどうか知るために、カラスとハトを飛ばしています。インドの古代仏教では大黒天様がカラスの頭の姿で描かれることがあり、これがヒンドゥー教と入り混じって取り入れられたブータンでは、ワタリガラスが国鳥です。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始

「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」