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人懐っこいカラスと警戒心の強いカラスのちがいとは?【カラスの話】

でも、意外となつきます

飼育されているカラスは非常に人なつっこい鳥です。知らない相手は全力で警戒しますが、飼い主にはベッタリということも少なくありません。野生のカラスも、なつくとまでは言いませんが、何度も出会っているとあまり警戒しなくなることはよくあります。私が京都で観察していたハシボソガラスも、1年くらい観察しているとずいぶん接近できるようになりました。最後は2メートルくらいの距離でも逃げなかったほどです。特にエサをくれる人はすぐに覚えて寄ってくるようになりますが、ここでちょっと考えてみてください。カラスは野鳥です。

野生の動物には彼らの生活があります。エサを取るのも大変ですから、当然、エサをもらえるならラクなほうを選びます。エサを与えることは、その動物の行動や生活を変えることになるのです。その結果、本来の生活パターンを失う、人間に近づき過ぎてトラブルを起こす、特定の動物だけが優遇されることで生態系のバランスを崩す、といった例は世界に数多くあります。カラスの場合、「人間はエサをくれる」と思い込んで近づいてくるだけで「怖い」と言われかねません。となれば、駆除といったこともあり得ます。カラスと顔見知りにはなれます。しかし、カラスとの付き合いは、その辺までにしておくべきです。エサで釣ってお友達になったと思い込むのは、多分、カラスのためになりません。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始

「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」