頭痛の症状が出はじめたら大きく呼吸する
こめかみ付近が脈打つようにズキズキと痛むことありますよね。俗にいう偏頭痛ですが、これも様々な要因が引き金になると言われています。低気圧になるなど気圧や天候の変化、睡眠不足やストレスも原因の1つです。
その中でも、酸欠頭痛と言われる頭痛があります。呼吸が浅くなっている人に多く、脳に酸素が十分に行き渡らず軽い酸欠状態を引き起こすのです。
この酸欠状態が続いたり頻繁に起きると、頭痛以外にも、疲労が取れなかったり体の不調を招いてしまいます。集中力が落ち、思考回路が低下しますので、仕事にも影響が出ることもあります。
この状態を放っておくと、頭痛やめまいはもっとひどくなり、自律神経が乱れます。悪化の一途をたどるのです。これらの症状が出はじめたら、ゆっくり大きく呼吸をすることで改善できます。
じつは、頭痛が起こるとき、脳内の温度が上がって熱がこもった状態になります。これを外から取り入れた空気によってクールダウンさせるのです。もし口で息を吸ってしまうと、これらの効果はありません。本書で鼻から息を吸うことを推奨している理由がここにあります。
鼻呼吸に関しては、息を吸うときは「鼻」から、息を吐くときは「口」からにすることを覚えておいてください。
出典:『一流が実践する人生を変える呼吸法』著/宮﨑裕樹
【書誌情報】
『一流が実践する人生を変える呼吸法』
著者:宮﨑裕樹
人間が健やかに生きていくうえで大切な呼吸を整えることで、腹横筋、肩甲骨などの体幹部や臓器を活性化し、ストレッチやトレーニングの効果を飛躍的に高めるメソッドを紹介する一冊。一流のスポーツ選手や数多くの芸能人が、実際に取り組んでおり、健康を高めつつ、ストレスを軽減した生き方のヒントがここにあります。
公開日:2021.12.08