過度な食事制限はおすすめしない
誰しも一度はダイエットをしようと決意し実行したけど失敗した……。という経験があるのではないでしょうか。ダイエットをするときに思い浮かぶ方法は主に2つ。食事と運動です。食事は、摂取カロリーを減らすというのが一般的で、他にも糖質オフダイエットなどがあります。実際に、ダイエットには食事でのカロリーコントロールは必須です。ただし、食事量を極端に減らす、糖質をまったく摂らないというのは、体の不調を招いてしまいます。
食事は生きるうえでのエネルギーですので、過度な食事制限はおすすめしません。ダイエット中でも、バランス良く献立を考えて、無理をせずに食事するようにしましょう。食事のコントロールよりも、メンタルのコントロールが重要になります。
実際にダイエットのために実践したいのは運動です。この場合、摂取カロリーより消費カロリーを増やして体重を減らしていくのですが、運動をすることで脂肪燃焼という効果を得るのです。
お腹まわりなど体についている脂肪は、過剰なエネルギー摂取によって体に貯臓されたものです。無駄に蓄えられた余分な脂肪は燃やしてなくさなければなりません。この燃やす作業が運動です。運動を取り入れて血液循環を良くして筋肉の温度を上げる必要があります。
例えば、ステーキを焼いたとして、鉄板の上で肉を焼くとまず油が溶け出すはずです。油が溶け出すのは温度が高いからですよね。それと同じことが体にも言えます。脂肪を燃やすためには、温度が高いほうが良いのです。無駄な脂肪のまわりの筋肉の温度を上げれば脂肪が燃焼されると言うわけです。
筋肉はエネルギーを消費して体を活動させる車のエンジンのようなものです。エンジンが大きければ、それだけ消費するエネルギーも多くなります。筋肉をつけることがダイエットに良いと言われる所以はここにあります。
過度な食事制限のみで摂取カロリーを減らしてしまうと、筋肉が減ってしまいます。脂肪を燃焼させてくれる筋肉がなければ、そうそうダイエットにはなりません。食事制限で痩せたと思っている人は、筋肉量が減っただけです。前述しましたが、筋肉は体を動かすエンジンです。エンジンを小さくしすぎてしまうと活動することができなくなります。生命の危険も出てくるので注意してください。
出典:『一流が実践する人生を変える呼吸法』著/宮﨑裕樹
【書誌情報】
『一流が実践する人生を変える呼吸法』
著者:宮﨑裕樹
人間が健やかに生きていくうえで大切な呼吸を整えることで、腹横筋、肩甲骨などの体幹部や臓器を活性化し、ストレッチやトレーニングの効果を飛躍的に高めるメソッドを紹介する一冊。一流のスポーツ選手や数多くの芸能人が、実際に取り組んでおり、健康を高めつつ、ストレスを軽減した生き方のヒントがここにあります。
公開日:2021.12.11