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人は複雑な判断が増えるとつい直感的に決める!思考の近道「ヒューリスティック」とは?【ゼロからわかる知らないと損する行動経済学】

Text:ポーポー・ポロダクション

私たちは「バイアス」がかかった判断をする

ライト兄弟が有人飛行に成功したのが1903年、そしてわずか40年たたずしてジェットエンジン搭載の飛行機が飛び、1952年にはジェット旅客機が運行しました。人はわずか50年で鉄の塊を空に飛ばしてビジネスにしたのです。

優れた科学技術を進化させてきた「人」は、様々な問題を間違いなく分析し、すべて合理的に判断してきたかというと、そんなことはありません。複雑な判断が増えてくると、思考の近道を探し、直感的に判断しようとします。そしてこの直感はしばしば間違うことがあるのです。

もっとも得をする選択肢を選ばなかったり、イメージの影響で確率を間違うなど、人は不合理な判断をしてしまうことがわかっています。これを「ヒューリスティック」による「バイアス」と呼んでいます。

ヒューリスティックとバイアス

ヒューリスティックは、日本語にすると「経験則」と「近道」のことです。この直感的な思考から生まれるヒューリスティックは、非合理的な判断をすることがあり、この「思考の偏り」が「バイアス」です。

標準的な経済学に登場する「人」は、合理的にものを判断しますが、実社会では人はヒューリスティックにより、判断を間違えることがあります。実際の「人」は経験を積めば積むほど、ヒューリスティックを多用するようになります。

「バイアス」をもっと深堀り!

バイアスの名付け親の行動経済学者ダニエル・カーネマン教授とエイモス・トヴェルスキー教授は、判断による「偏り」をバイアスと名付けた。何らかの原因により、偏りが生じている場合「バイアスがかかる」と表現をします。

またバイアスは、斜めのチェックの「バイアスチェック」や斜めに裁断した「バイアステープ」という言葉でも使われます。

「ゼロからわかる 知らない損する 行動経済学」はこんな方にオススメ!

・行動経済学を学んでみたい!
・人は複雑な判断が増えるとどうして直感で決めるのか?
・ビジネスに行動経済学を取り入れてみたい
・行動経済学は実際どのような場所で応用されているのか?

そう感じている方にはぜひ本書『知らないと損する 行動経済学』を手に取っていただけたらと思います。

出典:『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』著/ポーポー・ポロダクション

【書誌情報】
『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』
ポーポー・ポロダクション 著

コロナ禍により、さらに注目を集めている行動経済学。消毒液をプッシュするとおもしろい音が出ることで、手指の消毒を促進したり、レジ前に足跡のマークをつけてソーシャルディスタンスを保ったり。行動経済学は難解な経済の話だと思われることもありますが、そんなことはありません。「1980円はなぜか安く感じる」「中古品の買取価格に毎回満足できない」「投票の話を聞くだけで投票率が上がる」など、「つい、○○してしまう」という人の不思議な行動を扱う、身近なテーマです。本書ではお金と心理の話を中心に、そんな行動経済学のおもしろさが伝わる内容となっています。初心者の方はもちろん、行動経済学への理解を深めたいと考える方にもおすすめしたい一冊です。

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