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テーマパークで音と視覚刺激を受けると、お土産を買いたくなるのはなぜ?中毒性を生むリピーター効果とは!?【ゼロからわかる知らないと損する行動経済学】

Text:ポーポー・ポロダクション

吊り橋で出会う恋は勘違いから始まる!?

吊り橋の上で出会った異性と恋に落ちやすい「吊り橋効果」という心理効果があります。これは吊り橋の上という緊張している状態で、異性に出会うと、高所でのドキドキが恋愛に感じるドキドキだと脳が勘違いすることで生まれるものと考えられています。

再び報酬を得たいと感じる中毒性を生むリピーター効果とは

この吊り橋効果と似た現象に、大きな音や視覚的な衝撃を与えた状態で報酬があると、人はその報酬がやみつきとなり、再び報酬を得たいという気持ちになります。たとえば会場で体験する花火大会では、大きな音と光を伴う状態で報酬があり(花火の美しさ)、中毒性を生む効果があるのです。

人は強い衝撃を受けるとドキドキします。このドキドキは時間経過とともに「おもしろかったときのドキドキ」と脳が勘違いをしてしまい、再び強い刺激を求めるという性質があります。

ポーポー・ポロダクションでは約20人を対象に、音と視覚的な衝撃を与えたときに報酬を与えたところ、多くの人に時間経過と共に「再び経験したい」という感情が生まれてくることを確認しました。これをポーポーでは「リピーター効果」と呼んでおり、リピーターをつくる原理のひとつと考えています。

テーマパークでよく見る動線もリピーターをつくるしかけ

高所などで恐怖を感じた状態で異性と出会うと・・・高所でのドキドキを脳が恋愛のドキドキと勘違いしてしまい、異性のことが気になってしまう心理のことを「吊り橋効果」といいます。

そんな吊り橋効果は、私たちが行くような場所でも使われています。同じようにテーマパークで音と視覚刺激を受けてドキドキした状態でアトラクション出口にあるお土産を買うという「報酬」を得ると、一定の時間経過と共にまた体験したいというリピート効果を生みます。吊り橋効果はビジネスにも役立てられていたのです。

「ゼロからわかる 知らない損する 行動経済学」はこんな方にオススメ!

・行動経済学を学んでみたい!
・テーマパークで音と刺激感覚を受けるとお土産を買いたくなるのはなぜ?
・ビジネスに行動経済学を取り入れてみたい
・行動経済学を学ぶメリットを知りたい

そう感じている方にはぜひ本書『知らないと損する 行動経済学』を手に取っていただけたらと思います。

出典:『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』著/ポーポー・ポロダクション

【書誌情報】
『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』
ポーポー・ポロダクション 著

コロナ禍により、さらに注目を集めている行動経済学。消毒液をプッシュするとおもしろい音が出ることで、手指の消毒を促進したり、レジ前に足跡のマークをつけてソーシャルディスタンスを保ったり。行動経済学は難解な経済の話だと思われることもありますが、そんなことはありません。「1980円はなぜか安く感じる」「中古品の買取価格に毎回満足できない」「投票の話を聞くだけで投票率が上がる」など、「つい、○○してしまう」という人の不思議な行動を扱う、身近なテーマです。本書ではお金と心理の話を中心に、そんな行動経済学のおもしろさが伝わる内容となっています。初心者の方はもちろん、行動経済学への理解を深めたいと考える方にもおすすめしたい一冊です。

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