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1日2万の「犬の散歩代行業」で年間1千万円稼げるって本当?【経済とお金の話】

「犬の散歩代行業」で年間1千万円稼げる!?

米ペットとして飼われる犬は、2008年の1310万頭をピークに減少し、19年には880万頭に減りました(ペットフード協会)。一方、猫の飼育頭数は978万頭で微増しています。犬より猫のほうが飼う手間がかからず、猫は病気や事故のリスクから、「完全室内飼い」も可能だからでしょう。

犬は散歩をさせないとストレスを溜めます。運動不足による肥満や糖尿病、循環器疾患のリスクの他に、ストレスによる皮膚炎や脱毛、無駄吠えや噛み付きなどの暴走行為に走ることもあるそうです。自分の体の一部をしつこく舐めたり、噛んだりするのはストレスサインとされています。

犬の平均寿命は14歳前後ですが、飼い主の高齢化が進み、体調悪化によって、散歩をさせられない飼い主も増えています。そうしたニーズに支えられているのが「犬の散歩代行業」です。さまざまなペットサービスのうち、犬の散歩の料金体系は、利用者も富裕層ゆえに結構高めです。1回30分の2キロの散歩で、小型犬で2000円、中型犬で2500円、大型犬で3000円というのが大体の相場になっています。

自治体に第一種動物取扱業の登録をして、利用者には事故や怪我に備えたアニマル保険に別途加入してもらい、チラシを撒けば、いつでも誰にでも始められるビジネスなのです。リストラに遭遇したお父さんなどにはもってこいの商売でしょう。早朝の4時頃から、自転車やバイクで飼い主宅に向かい、一日に10頭もこなせば、一日2万円超の収入になり、1カ月60万円で年収720万円程度になるのです。家族で散歩を分担し、頭数を増やせば、年収1千万円超えも可能といえます。

出典:眠れなくなるほど面白い 図解 経済とお金の話

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 経済とお金の話』
神樹 兵輔 著

日本社会をとりまく環境は日々変化を続けています。特にここ数年、令和の時代に入って、日本も世界も大きな変化が起こっています。日本の経済を知ることはイコール「世界や社会の今」を知ることにもなります。本書は〝経済のことは難しくてよくわからない〟というような人たちに向け、最低限知っておきたい経済の基本を身近なテーマと共に解説、読み解く一冊です。行動経済学から、原価や流通や利益のしくみ、生活に密着した経済の疑問や問題点など、いま知っておきたい経済やお金のことを、図とイラストでわかるやすく解説していきます。経済のしくみや原理原則を理解しないまま日常生活を過ごしていると損をしてしまうことになってしまいます。賢く今の世の中を生き抜くためには、世の中の動きやそこに潜む経済のメカニズムを理解することは必要不可欠なものです。

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