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どうすればチームがやる気になってくれる?【人を動かすリーダー力】

Text:新 将命

方向性を示してメンバーのやる気を引き出そう

チームの結果は、メンバーの〈意欲×スキル〉の積に大きく影響されます。

スキルは、急に下がることもなければ、急に上がることもありません。しかし、意欲はリーダーの働きかけによって大きく上下します。

したがって、意欲が下がればスキルがあっても、良い結果は得られません。

メンバーの意欲を高めるには原則があります。

それはメンバー全員に「仕事の方向性」を明確に示すことです。

「仕事の方向性」とは、何のために、何を、いつまでに、どれだけやるかということになります。

方向性がわかれば、仮に今はうまくいってなくとも、メンバーはトンネルの先に光を見いだせます。

トンネルの先の灯された光とは、リーダーがチームの方向性を示し、先の楽しみや理想を語ることにほかなりません。

先に楽しみがあることがわかれば、人は逆境にあってもやる気が湧(わ)いてくるものです。

また、メンバーにしてみれば、自分が何を期待されているのかわからない、自分のやった仕事がチームに貢献しているのかわからないと、仕事にやりがいが感じられません。

方向性を共有することで、部下にも自分にはどういう役割が期待されているのか、果たすべき使命と責任が見えてきます。

果たすべき使命と責任があることで、人はやりがいを感じ、やりがいは、やる気のもととなります。

また左図に挙げた行動を意識すれば、メンバーのやる気はさらに高まるでしょう。

【出典】『面白いほど役に立つ 図解 人を動かすリーダー力』
著者:新 将命  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
新 将命(あたらし まさみ) 株式会社国際ビジネスブレイン代表取締役社長。1936年東京生まれ。早稲田大学卒業。シェル石油、日本コカ・コーラ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、フィリップスなどグローバル・エクセレント・カンパニー6社で社長職を3社、副社長職を1社経験。現在、ライザップグループ株式会社など数社のアドバイザーを務める。「伝説の外資トップ」と称され、“実論”にもとづいた独自の経営論・リーダーシップ論には定評がある。


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