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天と地とすべての生物の創造【聖書】

Text:渋谷伸博

万物は神により6日間で生み出された

旧約聖書は神による天地創造から始まります。

 

多くの宗教が宇宙の始まりの神話をもっていますが、これほど明確に神による創造の過程が述べられているものはありません。

旧約聖書の最初の言葉は「初めに、神は天地を創造された」です。最初に造られたものは光でした。神が「光あれ」と言われ、光が誕生したのです。これによって昼と夜ができました。

神はこの創造に満足され、天地創造の第1日目が終わりました。

2日目には、大空を造り、水を大空の下と上の2つに分けられました。

3日目には、乾いた大地を出現させ、ここに植物を生み出しました。

4日目には、太陽と月や星を創造し、それぞれに昼と夜を治めさせました。これによって1日の日の移ろいや1年間の季節の変化が生まれました。

5日目には、魚や鳥が創造されました。創世記にはこう書かれています。

「神は水に群がるもの、すなわち大きな怪物、うごめく生き物をそれぞれに、また、翼ある鳥をそれぞれに創造された。神はこれを見て、良しとされた」

そして、水中や空に増えよと祝福されたのです。

6日目には、地上の生き物が創造され、さらに神自身に似せて人間が創られました。神は人間を祝福して「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這(は)う生き物をすべて支配せよ」と言われました。

神は自分が造ったものをご覧になり、すべてに満足されたため、7日目は安息(あんそく)されました。神は第7日目を安息日として祝福し*聖別(せいべつ)されたのです。

用語解説 *聖別 人や物、場所などを神のものとして神聖視し、ほかと区別すること。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 聖書』
著者:渋谷伸博  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
1960年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。宗教史研究家。よみうりカルチャーなどで神話をテーマとした講座も開講している。著書多数。近著に『一生に一度は参拝したい全国の神社めぐり』『聖地鉄道めぐり』『神々だけに許された地 秘境神社めぐり』『歴史さんぽ東京の神社・お寺めぐり』(いずれもジー・ビー)、『あなたの知らない般若心経』(宮坂宥洪監修、洋泉社新書)、『諸国神社 一宮・二宮・三宮』(山川出版社)などがある。


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