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今やヨーロッパを代表するフランス/ドイツ/イタリアはどうやって形づくられたのか?【世界史】

Text:鈴木 旭

西欧の中世封建社会が形成される

ローマ皇帝の帝冠を頂くカール大帝の死後、たちまち相続を巡る争いが始まり、孫の代になり、八四三年、フランク王国を三分割する「ヴェルダン条約」が締結される。これによって、「中」「西」「東」の三つの国に分割されたものの、八七〇年、「メルセン条約」で北イタリアを除く中部フランクが再分割されて、東西フランクに併合された結果、現代のフランス、イタリア、ドイツの骨格が形作られた。

一時期、皇帝カール三世(肥満王)が三国王を兼ねる動きもあったが、北の脅威、ヴァイキングがパリを襲撃したとき、あろうことか、他の土地の略奪をそそのかす有様を見て諸侯はあきれ果て、廃位させる事件(八八七年)もあった。

こうしてフランク王国は消滅し、新たに台頭する勢力もなく、ヴァイキングという、北の海賊的集団の乱暴に怖れおののき、東から侵入するアジア系マジャール人の動きに警戒しつつも反撃する力はどこにも出て来なかった。しかも、その間、いつ、動き出すかわからない、イベリア半島の後ウマイア朝の不気味な沈黙が続いていた。

こうして静まり返った西ヨーロッパにおいて、ゆっくり、ゆっくり進行しつつあったのが「封建社会」の組織化であった。すなわち、カール大帝の時代、地方長官に任命された者や封土を与えられた諸侯、騎士の間で、それぞれ上下関係を確認しつつ、主従関係を契約してそれぞれの安全と利益を守るようになったのである。

上位の者(君主)が下位の者(領主)に土地を与え、それを保護する代わりに、下位の者は上位の者に一定の税を納め、軍務を勤める義務を背負った。双務契約のシステムであった。

 

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界史』
著:鈴木 旭 日本文芸社刊

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