◉価格の感覚を変える色
スーパーでよく見かける値札は赤文字で書かれているものが多くあります。この赤には様々な効果があります。たとえば赤字は遠くから見える効果があり、また赤は目にも飛び込んでくる色です。これを誘目性といいます。さらに赤文字は「赤字」を連想させて、お得な商品であることを感じさせるものです。
これもまた色のイメージの力だと考えられます。つまり赤文字は「安いので、買わなくては」という気持ちにさせる色なのです。加えて赤には行動を促進させる効果もあり、赤い文字を見るとつい購入してしまう理由にはこうした複合的な要素があるのです。
◉特に女性が赤に反応する理由
また女性は赤に敏感です。理由は複数ありますが、主要な説が2つあります。ひとつは先天的な理由として、人類が進化する過程で、男性は狩猟へ女性は果実などを採取する生活に適応していった時代があります。果実は赤く熟
することが多いので、赤に敏感になったという説です。
もうひとつは後天的な理由として小さい頃から赤系のもの(ピンク)を与えられる機会が多くあります。脳の学習効果から赤系のものに敏感になったという説です。ポーポー・ポロダクションはこの両方が混在しているのではないかと考えています。
出典:決定版 色彩心理図鑑
【書誌情報】
『決定版 色彩心理図鑑 』
ポーポー・ポロダクション 著
色彩心理ジャンルでロングセラー連発!
「ポーポー・ポロダクション」による、色彩心理のすべてがつかめる決定版!
色の不思議な心理効果から色が見える仕組み、色の由来、雑学までを、
図・イラスト・写真でわかりやすく解説します。
公開日:2022.05.17