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神様にするお供えものってどんなものが適しているの?

Text:渋谷申博

食事のほか、布・馬・武器なども

祭りの時に拝殿の中を覗いてみると、お供えがいっぱい並んでいるのが見られます(お供えされるのは拝殿内とは限りませんが)。お供えの仕方は神社によって異なり、束ねた大根や白菜、米俵などがどんと置いてあることもあれば、おいしそうに調理されたものが供えられていることもあります。穀物や木の実などを芸術品のように組み合わせるところもあります。神様のお食事として供えられたものは神饌といいます。このうち調理をしたものを熟饌、素材のままのものを素そ饌せんと呼びます。岡山市の吉備津神社で春秋に行なわれる七十五膳据神事では、神前に料理を盛ったお膳が75も並べられます。このほかにも京都市の上賀茂・下鴨神社や千葉県香か取とり市の香取神宮など、工夫を凝らした料理を供える神社があります。

神前にはさまざまな収穫物が供えられます。なかでも重視されるのがお米です。とくに、その年の最初に採れたお米(稲穂)を初穂と呼び、神様に供えるものとされてきました。神社に金銭を奉納する時に「初穂料」と書くのは、初穂を納める代わりにお金を奉納するということです。また、そのお米からつくられる酒(日本酒)も重視されています。お米に限らず、初めて採れたものは、まず神様にお供えするものとされてきました。しかし、神様に供えられるものは食べ物ばかりではありません。お供えのことを幣帛ということがありますが、幣も帛も布を意味する漢字で、かつては布も重要なお供えだったことがわかります。ほかに生きた馬*、武具、美術工芸品、土地なども奉納されました。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 神道』
著:渋谷申博

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