「必須脂肪酸」とはいうものの……?
健康を守る上で欠かせないことから「必須脂肪酸」とも呼ばれるオメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸。どちらも細胞や組織を作るために必要なものですが、人間の体内では作り出すことができないため、日々の食事などで適量を摂取し続ける必要があります。
しかし、この数十年の間に食の欧米化、利便性を優先させた調理の簡略化が進んだことで、日本の食卓は魚や野菜が主菜の和食から肉や加工食品中心の洋食、インスタント食へと劇的な変化を遂げました。
これによりオメガ3系脂肪酸の摂取量は減少し、反対にオメガ6系脂肪酸の摂取量が大幅に増加。本来、身体が必要とする以上の量を摂取し続けたことで、日本人の体はオメガ6系脂肪酸(リノール酸)過多の状態となり、心臓病や糖尿病などの発症リスクが高まっているといわれています。
とくに普段から外食が多い人や調理済みの惣菜、お弁当、冷凍食品よく食べるという人は要注意。
手作りの料理と違い、工場で使われる油はその種類や量、品質が一切わからないため、本人も気づかないうちにオメガ6系脂肪酸を摂り過ぎてしまっている可能性もあるのです。
家を汚したくないから、手軽で便利だからと外食やインスタント食品を多用するのは、それだけ自らの寿命を縮める行為と覚えておきましょう。
オメガ6(リノール酸)を多く含む油
主な植物油脂類のリノール酸の含有量(100g中)
シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ
図解シリーズは、文章と分かりやすい図で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。
図解シリーズには、健康・実用だけではなく大人の学びなおしにピッタリな教養のテーマも満載。さくっと読めてしまうのに、しっかりとした専門家の知識を身につけることができるのが最大の魅力です!
気になる中身を少しだけご紹介!油料理を食べると「胃もたれ」するのはなぜ?
胃もたれの原因は油だけじゃない!?
10代、20代の頃はいくら脂っこいものを食べても全然平気だったのに、30代を過ぎたあたりから食後のひどい胃もたれや胸焼けで悩まされるように・・・・・・。これではせっかくの楽しい食事も思い出も台無しですよね。なかには油の摂取量に気を付けているにも関わらず、頻繁に胃もたれを起こしてしまう人もいるようです。この原因は何なのでしょうか?胃もたれや胸焼けの原因はズバリ「消化不良」です。本来、食事で食べすぎたものは胃で溶かされ、小腸に送られて消化、吸収されますが、これがうまく機能せず、食べ物が胃に留まり続けると胃もたれが起きるのです。
では、これを避けるにはどうするか。まずは食べ過ぎ、飲み過ぎに注意することです。どんな食事でも満腹になるまで食べたら、胃腸の処理が追いつかなくなるのは当たり前。とくにビュッフェ形式の食事や酒の席ではついつい胃袋の限界まで食べてしまいがちなので、いつもよりゆっくり食べることを意識して、「だいぶお腹が膨れてきたな」と感じたら、そこで箸を置くようにしましょう。この他、加齢や妊娠、ストレスなども消化機能低下の原因といわれています。食事の際に一緒のタンパク質を摂る、なるべく脂質量を減らすなど、胃腸が働きやすい環境を作ることでも胃もたれの予防、軽減が可能です。
★油と脂は何が違うの?
★油をまったく摂らない食生活を続けるとどうなるのか
★揚げ油の使い回しはからだに毒だった!?
★肉の脂身にはメリットがない?
などなど気になるタイトルが目白押し!
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』
監修:守口徹
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』
守口 徹
従来は高カロリーの代表として敬遠されてきた油ですが、最近では糖質制限の普及もあり、良質な油の種類や使い方に注目が集まっています。本書ではそんな脂質の働きから、ダイエットへの活用法まで、すぐに使える実用的な情報を幅広く紹介。「油って摂りすぎるとホントに太る?」「1日に必要な量と摂るべき油の種類って?」「摂らない方が良い油とは?」など、自分や家族の健康のために使える一生モノの知識が満載です!
公開日:2023.07.23