「植物由来=ヘルシー」という幻想
焼きたてのトーストにマーガリンをひと塗り―普段からパンをよく食べるご家庭にとっては日常のありふれた光景ですが、そこに家族の健康を脅かす落とし穴が隠れているのです。
バターの代替品として日本では広く普及しているマーガリン。なめらかで扱いやすく、価格も手頃、しかも植物性で身体によさそうなイメージも手伝って、好んで選ぶ人も少なくありません。
ですが、その実態は、トランス脂肪酸を非常に多く含んだ「不自然な油」なのです。トランス脂肪酸の摂り過ぎは心臓病、糖尿病などの発症リスクを高めるとして、米国やオランダではマーガリンの販売、食品への添加が禁止されています。
では、味や使用感もよく似ているファットスプレッドなら大丈夫かというと、決してそんなことはありません。
マーガリンの水分量を多くし、よりなめらかにしたものがファットスプレッドの正体だからです。
最近では、子供向けにチョコレートやフルーツの風味を添加した、パンに塗って食べるホイップクリームなども出回っていますが、じつはこれらの正体もファットスプレッドです。安価で食べやすいのは魅力ですが、当然、身体によいものではありません。大切な家族の健康を守るためにも使用は控えるべきでしょう。
バターとマーガリンの違い
見た目や用途はよく似ているバターとマーガリンだが、その原料や作り方はまったくと言っていいほど異なっている。マーガリンをさらに柔らかく、扱いやすくしたファットスプレッドを含めた3製品の成分や特徴を比較してみよう。
シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ
図解シリーズは、文章と分かりやすい図で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。
図解シリーズには、健康・実用だけではなく大人の学びなおしにピッタリな教養のテーマも満載。さくっと読めてしまうのに、しっかりとした専門家の知識を身につけることができるのが最大の魅力です!
気になる中身を少しだけご紹介!油料理を食べると「胃もたれ」するのはなぜ?
胃もたれの原因は油だけじゃない!?
10代、20代の頃はいくら脂っこいものを食べても全然平気だったのに、30代を過ぎたあたりから食後のひどい胃もたれや胸焼けで悩まされるように・・・・・・。これではせっかくの楽しい食事も思い出も台無しですよね。なかには油の摂取量に気を付けているにも関わらず、頻繁に胃もたれを起こしてしまう人もいるようです。この原因は何なのでしょうか?胃もたれや胸焼けの原因はズバリ「消化不良」です。本来、食事で食べすぎたものは胃で溶かされ、小腸に送られて消化、吸収されますが、これがうまく機能せず、食べ物が胃に留まり続けると胃もたれが起きるのです。
では、これを避けるにはどうするか。まずは食べ過ぎ、飲み過ぎに注意することです。どんな食事でも満腹になるまで食べたら、胃腸の処理が追いつかなくなるのは当たり前。とくにビュッフェ形式の食事や酒の席ではついつい胃袋の限界まで食べてしまいがちなので、いつもよりゆっくり食べることを意識して、「だいぶお腹が膨れてきたな」と感じたら、そこで箸を置くようにしましょう。この他、加齢や妊娠、ストレスなども消化機能低下の原因といわれています。食事の際に一緒のタンパク質を摂る、なるべく脂質量を減らすなど、胃腸が働きやすい環境を作ることでも胃もたれの予防、軽減が可能です。
★油と脂は何が違うの?
★油をまったく摂らない食生活を続けるとどうなるのか
★揚げ油の使い回しはからだに毒だった!?
★肉の脂身にはメリットがない?
などなど気になるタイトルが目白押し!
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』
監修:守口徹
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 脂質の話』
守口 徹
従来は高カロリーの代表として敬遠されてきた油ですが、最近では糖質制限の普及もあり、良質な油の種類や使い方に注目が集まっています。本書ではそんな脂質の働きから、ダイエットへの活用法まで、すぐに使える実用的な情報を幅広く紹介。「油って摂りすぎるとホントに太る?」「1日に必要な量と摂るべき油の種類って?」「摂らない方が良い油とは?」など、自分や家族の健康のために使える一生モノの知識が満載です!
公開日:2023.07.24