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もともと抽象的だった「心理学」はどのように学問に発展したのか?【心理学の話】

Text:渋谷昌三

哲学から生まれ、科学へと発展

「心とは何も書かれていない書板のようなもの」と説いたのは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスでした。また、17世紀になってフランスの哲学者デカルトは、「人間の心には物事を知覚する力が備わっている」としました。

科学的に分析する「心理学」が生まれたのは1879年。実験心理学の父と呼ばれるドイツのヴントが大学で実験心理学演習という講義をしたのが、近代心理学のスタートといわれています。

19世紀には、心理学はさらに科学的な実証をもととする学問へと発展。19世紀後半、ヴントは哲学的な論理を排除し、より観察と実証を重んじる意識主義を唱えました。

ヴントは、心はさまざまな要素の集合体だと考えましたが、それを後に否定したのはゲシュタルト心理学でした。ドイツの心理学者ヴェルトハイマーらによって「心はひとつのまとまりであって要素に分割できない」とされ、その考えは現在でも受け継がれています。

また、ヴントは「意識」の存在をもって心理学を解明しようとしましたが、オーストリアの精神科医フロイトは「人の心には無意識がある」と理論づけました。そしてスイスの心理学者ユングも無意識の存在を論じ、個人的無意識と普遍的無意識が存在すると考えました。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 心理学の話』

【書誌情報】
『図解 心理学の話』
著者:渋谷昌三

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