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体の芯から温まる豆乳 ✕ カモミールの元気が出るお汁粉|立冬【二十四節気 暦のレシピ】

Text:制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀

 

暦の上では今日から冬のはじまりです。

少し油断をすると寒暖差に体調を崩しかねません。この時季は冬に向けて寒さに負けない健やかな身体づくりをしたいところです。

今回はタンパク質たっぷりの豆乳と、胃腸を整え心身の緊張をほぐしてくれるカモミールを使ってとても簡単で心も身体も温まるお汁粉のつくり方をご紹介します。

カモミール豆乳のつくり方

材料(2人分)

豆乳 …180~200cc
ドライカモミール…小さじ1 
ゆで小豆…30~40g
しゃぶしゃぶ餅…3枚
※豆乳、ゆで小豆の量は、器の大きさや甘さの好みによって適宜調整してください。

つくり方

1. ドライカモミールはお茶パックなどに入れ、豆乳とともに鍋に入れて火にかける。豆乳が煮立ってから中火で1分煮る。

2. しゃぶしゃぶ餅は焼く前に半分に割り、魚焼きグリルやオーブントースターでぷっくり膨らむまで焼く。

3. 器にしゃぶしゃぶ餅を入れて、上から豆乳を注ぐ。

4. ゆで小豆を加える。

5. ドライカモミール少々(分量外)と緑のもの(ここでは豆苗)をあしらってでき上がり。

なお、ジャーマンカモミールには使用上の注意があります。キク科アレルギーの方は使用を避けてください。

温かくて甘い食べ物で心穏やかに

気づけば立冬。年の瀬を感じさせる冬のはじまりは、他の季節のはじまりよりもなんだか気持ちが落ち着かなくなるもの。そんな時に温かな甘いものを食すことは、心の穏やかさを取り戻す手助けもしてくれる気がします。

やさしく温かみのある木の器に盛りましたが、ガラスの器にゆで小豆と豆乳を2層にして盛っても素敵です。

冷え性の人にうれしい小豆カイロ

今回はゆで小豆を使いましたが、この小豆は冬のはじまりにはぴったり。

生の小豆は水分を多く含み、熱するとその水分が水蒸気になります。この水蒸気による暖かさは肌表面だけでなく身体の中まで温めてくれる優れもの。この特性を活かして小豆カイロがつくれます。

あずきカイロのつくり方は簡単。

コットンなどの布で袋をつくり、その中に小豆を入れるだけ。電子レンジで温めて使います。電子レンジは、5~10秒ごとを目安に、触って確かめながら好みの暖かさまで温めます。小豆の水分のやわらかな蒸気で湯たんぽのような温かさに。繰り返し使えますが、自然のものなので小豆の水分が抜け切ったらおしまいです。電子レンジで温めるときは豆が破裂しないようくれぐれも温めすぎに注意してくださいね。

化学繊維は電子レンジで発火する危険があるため、布袋は綿か麻100%を使用してください。

本格的な寒さが来る前に、冬を楽しむ準備をしてみてはいかがでしょうか。

【書誌情報】
『二十四節気 暦のレシピ』
猪飼牧子・清水美由紀 著

書籍『二十四節気 暦のレシピ』

古くから季節を表す言葉「二十四節気 七十二候」をテーマに、季節の移り変わりを花や植物で感じながら、ものづくりの楽しみを提案。小さな変化を繰り返しながら、季節とともに四季をたどっていく植物。その時季の植物をアレンジメントや料理やおやつに生かしたり、心と体を健やかするハーブやアロマを活用したり、ちょっとしたおもてなしの小物をつくったり。二十四節気を植物とものづくりで体感できるアイデアとレシピ120を紹介します。

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