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うつ予防やストレス耐性を強くする為にたんぱく質が豊富な食べ物を摂るべき理由とは?【ストレスの話】

Text:ゆうきゆう

うつ予防には肉類などのたんぱく質が効果

炭水化物、たんぱく質、脂質は私たちの体を支えてくれる三大栄養素ですが、うつの傾向や症状のある人は、炭水化物(糖質)の摂り過ぎに注意してください。ご飯やパンなどの糖質を多く摂取すると、血糖値が急上昇します

血糖値が上がると人は多幸感に包まれますが、上がり過ぎた血糖値を下げるために大量のインスリンが分泌されると、今度は血糖値が急激に下がり、それに伴って気分も落ち込みます。このように気持ちの浮き沈みが激しくなると、うつの症状を加速させるおそれがあるのです。

ちなみに、うつ病の患者さんを診ていると、過食の兆候が表れたとき、糖質を過剰に摂取していることが多いのです。食品の好みとうつ病との関連性はわかりませんが、気持ちがふさぎがちな方は、糖質を控えめにしたほうが無難かもしれません。その代わりにおすすめしたいのは、たんぱく質が豊富な食べ物です。

うつ病の原因のひとつに、心の安定に影響を与えるセロトニンの欠乏があります。この神経伝達物質は、トリプトファンという必須アミノ酸から合成されるので、トリプトファンを多く含む食品を摂取すればセロトニンの量が維持され、うつの予防や症状の改善が期待できます。トリプトファンは牛肉や豚の赤身肉、レバーやチーズなど、高たんぱく食材に豊富です。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 ストレスの話』

【書誌情報】
『図解 ストレスの話』
監修:ゆうきゆう

「ストレス社会」といわれている現在、科学や技術の発達で快適になっていく日々の生活とはうらはらに、ストレスからくる心身の不調に多くの人が悩まされています。ストレスの原因は仕事や学校、家庭、SNSなど人によってさまざま。特に最近では、新型コロナウイルスの影響でこれまでの生活様式が大きく変化し、何かと行動も制限されました。それにより、たまったストレスをうまく発散できずに常にイライラしたり、不安感がいつまでたってもぬぐえずあまり眠れなくなったり…また、ストレスは自律神経を乱す原因になるため、放置すると免疫力も下がり、体の不調を招くことになります。本書では、そんな諸悪の根源であるストレスの解消法を医師が解説。そもそも自律神経が乱れるまでストレスをため込まない男女別の考え方と、たまってしまったらすぐに自宅で解消できる方法を、メンタルマネジメントや栄養、運動など実用的な内容で紹介しています。

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