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現代社会に求められる本当に優秀なリーダーとはどんな人?【社会心理学】

Text:亀田達也

偏見が強化されていき、差別が起こる

組織や集団を率いるのに必要なリーダーシップには、いくつか種類が存在します。いずれも人々を統率するという面では変わりませんが、集団や組織に与える影響は、リーダーシップの種類によって大きく異なります。人の上に立つ人間になるためにもリーダーシップの種類を知り、自分がどのタイプに当てはまるかを確認するといいでしょう。

ひとつ目のタイプは「交流型リーダーシップ」です。チーム内の人間関係に気を配りつつ、目標達成のために人々をまとめて導いていくという能力があります。これは、三隅二不二が提唱した「PM理論」によって、目標達成能力と統率能力の両方を持つ「PM型」、目標達成能力に特化した「Pm型」、統率能力に特化した「pM型」、目標達成能力も統率能力も持たない「pm型」の4つに細分化することができます。交流型では、目標を達成させる力と集団をまとめる力の両方を有するPM型がもっとも優れているといわれています。

ふたつ目は「変革型リーダーシップ」です。つねに変化を続ける社会に対応し続けるために、将来の変化を的確に予測し、メンバーに変化を促すとともに長期的な目標を提示。そして、それを達成するための手順を示し、自ら率先して集団や組織の変革を促すという能力です。個人だけではなく、全体が自己変革の能力を身につけられるため、非常に注目されています。

3つ目は「フルレンジ・リーダーシップ」です。これは、交流型リーダーシップと変革型リーダーシップ、双方の能力を持つハイブリッドな存在で、アヴォリオによって提唱されました。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』 監修:亀田達也

『図解 社会心理学』はこんな人におすすめ!

・人間の社会における心理に興味がある!
・集団においてどんな心理学があるのか学びたい
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以上の方には「図解 社会心理学」は大変おすすめな本です。

多数派の意見に同調してしまうのはどうして?

日本人はよく多数派に同調しやすい、そんなイメージがあるかもしれません。しかし、この傾向はどんな人にも当て余る普遍性を持ったものなのです。なぜ私たちは多数派の意見に同調しやすいのでしょうか?この同調について、有名な実験があります。

この実験はカード①に描かれた線と同じ長さのものを、カード②に描かれた3本の線の中から選ぶというもので、実験には8人の学生が参加しました。回答はひとりずつ順番に行いますが、実は参加者のうち7人は〝サクラ〞で、あらかじめどの線を答えるかを指定されていました。

明らかに間違った答えでも多数派に同調してしまう

この実験の目的は、多数が間違った回答をした場合、被験者はそれに同調するかを調べることで、被験者は7人のサクラの回答を聞いたあと、8番目に回答します。実験は線の長さを変えながら複数回行われましたが、問題自体はいずれもひとりで回答したときは正解率99%というごく簡単なものでした

ところが、7人全員が誤った回答をした条件下だと、被験者による誤答率は32%にも上りました。普通なら間違えようのない問題でも、全員が別の回答を選ぶと、それに大きく影響されてしまうことが明らかとなったわけです。なお、7人のサクラのうち、必ず正解を答える他者がひとりいた場合、被験者の誤答率は5・5%まで低下しました。

会社の会議などでも全員一致の意見に反対するのは勇気がいりますが、ひとりでも反対者がいれば意見を表明しやすくなります。同調を促うながすには全員一致であることが重要で、ひとりでも自分と同じ意見の人がいると、その圧力は大きく弱まるというわけです。

あなたの好奇心をくすぐる面白い知識が満載です

只今紹介した「同調」だけでなく、本書では社会心理学の様々な知識を紹介しています。その数実に56個です!5つのパートに分けて紹介をしているため、気になるパートから読むことが可能です。

シリーズ累計250万部は伊達じゃない!豊富に使われた図解の圧倒的わかりやすさ

「図解 社会心理学」と銘打っているだけあって、図解がふんだんに使われています。

右ページに文章、左ページに図解で解説という形で全頁が構成。

さくっと読めてしまうのに、しっかりとした専門家の知識を身につけることができるのが最大の魅力です!

この「眠れなくなるほど面白い図解シリーズ」は250万部を突破している大ヒットシリーズです。

あなた日々の生活を豊かにする心理学の知識をあなたに!

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ぜひ『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』をご一読ください!

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』
監修:亀田達也

「社会心理学」は、心理学の中でも重要かつ人気のジャンル。個人同士の協力、競争、攻撃、援助など「他者との関係」、そして集団、組織など個人を取り巻く「社会との関係」をテーマとする「社会心理学」を、わかりやすく、かつ堅苦しくならないように図解・イラストを用いて紹介する。「社会現象と心理学」、「職場における心理学」「社会の在り方と心理学」など、現代日本において興味深く読めるような身近なテーマを立てて、さらにこれまで行われた心理実験と結果など、「心理学」全般の内容を誌面に取り入れて解説する。会社、学校、家庭、友人ーー集団や社会の中の個や対人関係の本質、行動原理を社会心理学から読み解く1冊!