古くからある職業は結構お金をもらえる?
日本人の多くが主食としている米。この米を作っているコメ農家の平均年収は235万円~493万円程度だと言われています。保有している畑の面積や収穫量によって異なりますが、毎月の給料は約19万~40万円。1984年のピーク時では、コメ農家の年収は560万円を超えていたことを考えると、収入は年々減少傾向にあると言えるでしょう。
また、コメ農家での仕事は、苗づくりから育苗、田おこしに収穫をしてから、次の苗を育てるための土づくりが行われるといった流れになり、年間でのスケジュールがしっかりと決められています。
作業量も時期によって異なりますが、収穫の時期は一日中外で収穫の作業を行っていることもあるので、とてもハードな仕事です。
年間を通しての業務の中で常に気温や天候を見極めながらの作業が必須となるので、計画性をもった行動力と、臨機応変に対応することも求められます。そして、この大変な流れをクリアして出荷した米から得られる収入の半分程度は、次のお米を作り売り出すための経費に消えていくのが現状です。
お米の値段は昔に比べると安くなっており、手元に残る収入の額は大変少ないと言えます。深刻な状況に直面しているコメ農家ですが、独自の販売ルートを確保するなど創意工夫をすれば、収入アップにもつながるやりがいのある仕事です。
出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 職業と給料の話』
【書誌情報】
『図解 職業と給料の話』
著者:高田晃一
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公開日:2022.06.07