乳幼児の転落事故
乳幼児がベッドなどの高いところから転落したら、まずは意識を確認し、 意識がなければ救急車を呼ぶ。落ち着いて対応することが大切。乳幼児がベッドなどの少し高いところから、落ちたときの症状は、落下したときの衝撃の度合い、体勢などによってさまざま。頭を強く打った場合には、「呼びかけてもボーっとしている」、「何度も嘔吐する」などの症状がある。
【応急手当】
①意識を確認する
「名前を呼んで反応をみる」などして、意識を確認する。意識がなければ、すぐに救急車を呼ぶ。救急車がくるまでは状況に応じて気道確保などを行う。
②外傷を確認する
ここからは意識がある場合の応急手当。出血や擦り傷がないかを確認する。出血していたら止血する(意識がない場合でも出血していたら止血する)。
③骨折や脱臼を確認する
触れるとひどく泣く場合は骨折、腕をダランとしている場合は脱臼の疑いがある。患部を動かさないようにして、至急、病院へ。
④コブや腫れを確認する
体のどこかにコブや腫れがないかを確認する。ある場合は、患部を冷やすなどの対応を。
⑤数日は様子をみる
アクシデント直後は症状が見られなくても、数日後に嘔吐を繰り返すようになることもある。アクシデントから1週間ほどはとくに注意深く接し、いつもと違うところがあったら、すみやかに病院へ。
出典:『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』
【書誌情報】
『図解 応急手当ハンドブック―アウトドア レスキュー 家庭』
シーン別、ケガや病気・症状別に応急処置の方法がすぐに見つかる!一家に一冊、救急時に必ず役立つ!
公開日:2022.09.20