ドローンはすでに戦場で使われている
ドローン(遠隔操縦または自立式の無人航空機)が実用化されて以来、戦争の形が大きく変わりました。で無人のドローンは自国の兵士を犠牲にすることなく、相手の行動を探索したり、または爆撃することもできます。2018年1月にはシリアで展開するロシア軍基地に対し13機のドローンが空爆を仕掛けました。対空ミサイルにて撃墜されたものの、人類史上初のドローンによる集団爆撃が行われたのです。これらのドローンは紐ひもでつなぎあわせて作られた即席のものでした。しかし、爆弾を搭載しており、50キロも離れた場所からGPSを使って発信していたといわれています。
アメリカをも脅威にさらす中国製ドローン
軍事用ドローンで世界的に注目を集めているのは中国です。軍事用ドローンはアメリカ企業も開発していますが、ここにきて、それをおびやかすような製品が中国で作られました。中国が開発したドローン、CH-4(彩虹4号)は単葉機のようでありながら、飛行高度は約2万kmで、最高速度は時速200kmともいわれています。動力に太陽光エネルギーを使っていることもあり、バッテリーの持ちがいいことも特徴です。中国がターゲットとするのはアメリカが輸出を規制しているヨルダンなど中東諸国。アメリカはこの広がりに戦々恐々としています。
『図解 地政学の話』はこんな人におすすめ!
・経済とテクノロジーをめぐる問題って?
・地政学ってそもそもなにが学べる?
・日々変わる世界の情勢を知りたい
と感じている方には大変おすすめな本です。
「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識です。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!
シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ
図解シリーズは、文章と分かりやすい図で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。
図解シリーズには、健康・実用だけではなく大人の学びなおしにピッタリな教養のテーマも満載。さくっと読めてしまうのに、しっかりとした専門家の知識を身につけることができるのが最大の魅力です!
気になる中身を少しだけご紹介!自国に帰るシリア難民があとを絶たないってホント?
都市部で暮らすシリア難民
シリア危機が勃発した2011年以降、1100万人以上のシリア人が国内外で避難生活を送っています。国外では隣国のトルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトの5か国が主にシリア難民の受け入れをしています。シリア内ではいつ殺されてもおかしくない状況にも関わらず、難民の中には自国に戻る人たちがいます。理由は経済的に苦しい状況に追い込まれているからです。
イラクを例にとると、シリア難民が避難していたクルディスタン地域からは約2万5000人が去り、多くが自国に戻ったといわれています。増え続けるシリア難民たちはキャンプではなく、都市部で暮らしています。都市部では生活面で困窮するケースが多くみられるのです。家賃や医療費も高く、それに見合うだけの収入も見込めません。雇用は自国民を優先させるため、どうしても難民の就労は難しい状況です。
隣国では国境封鎖も辞さない考え
現在、360万人のシリア難民を受け入れているトルコでは、政府が運営する難民キャンプの主要人数を超えており、難民の多くがキャンプの外で暮らしています。レバノンにも100万人近いシリア難民がいますが、国境を強いられています。レバノン政府は難民の定住を阻止したい考えで、国連機関による難民定住キャンプの建設を認めていません。また、受け入れている5か国も難民が来るのを防ぐため、国境封鎖を進めています。これらにより身動きのとれない難民が増え、自国に帰らざるを得ないのです。
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などなど気になるタイトルが目白押し!
政治、経済、地理、軍事と世界情勢がまるごと理解できる楽しい1冊です!
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
荒巻 豊志 著
「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!
公開日:2023.05.06
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