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デジタルで一番進んでいる国はどこ?【地政学の話】

小国家ほどデジタル化が進みやすい

公的手続きや医療データのやりとりなどデジタル1つでできる時代。もっとも市民レベルにまでデジタルが浸透しているのはデンマークです。

国連の経済社会局が発表した世界電子政府ランキングによると2018年はデンマークが1位、2位はオーストラリア、3位は韓国と続きます。

デンマークでは政府、地方自治体がいちはやくデジタル化の取り組みを進めてきました。2001年にIDとパスワードを用いた電子署名を取り入れ、以降、学校の入学手続き、住所変更、税金の支払い、年金申請などがネット上でやりとりできるようになりました。

デンマークの家庭の94%がインターネットに接続し、若者だけではなく、年齢層の高い世代にまでデジタル化が浸透しているのが特徴です。

デジタル化に遅れをとる日本

デンマークがデジタル国家になった背景には、面積、人口ともに小さな国であることがあげられます。面積は約4.3万㎡で九州とほぼ同じ、人口は578万人とこちらは兵庫県とほぼ同じです。

小国家であるゆえ、政府もアクションを起こしやすく、日本のように自治体ごとに取り組みが違うといったこともないのです。

同ランキングで2010年から2014年まで1位を保ってきた韓国も同様で、ランキングの10位までを見ても、オーストラリアを除くほとんどの国が小国家です

日本は10位ですが、政策は各自治体によって差異があるため、なかなか国民全員が同じような意識を持つのが難しいのが現状です。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
著:荒巻 豊志

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「地政学」について分かりやすく解説した一冊。「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!

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