よい睡眠がすべてを解決する
睡眠不足で食欲が増す
寝不足になると食欲を抑えるホルモンである「レプチン」の分泌量が減少し、逆に食欲を高めるホルモンである「グレリン」の分泌量が増します。さらに慢性不眠症の人は血糖値を上昇させるホルモン「糖質コルチコイド」が過剰に分泌されることもわかっています。これらのことから内臓脂肪を増やさないためには、眠りが大切であることがわかります。
また睡眠中に放出されるホルモンは、傷ついた血管を修復し動脈硬化を防ぎます。肝臓も眠っている間は代謝活動や解毒作用が抑制されてリフレッシュされ、肝機能の向上が期待できます。逆に睡眠不足になると血液に老廃物がたまりやすくなり、ホルモンの分泌や代謝に異常が起きて脂質異常症や糖尿病などを招くことになります。
なお睡眠時間が極端に長いと自律神経やホルモンの分泌が乱れます。大人であれば7時間の睡眠時間が理想だといわれていますが、大事なのは長さではなく「質」です。
質のよい睡眠をとるためのコツは、まず寝る時間と起きる時間を毎日一定にすることです。また寝室は暗く静かにし、起きたら朝日を浴びて体のスイッチを入れましょう。テレビやパソコン、スマホは眠る1〜2時間前には手ばなすことも大切。特にスマホなどのブルーライトは眠りを誘うホルモンを減少させます。
睡眠の質が悪いと太りやすくなる!?
睡眠不足になると血液中に老廃物がたまりやすくなり、代謝やホルモンの分泌に異常が生じて脂質異常症や糖尿病を招くことに。また、睡眠が長過ぎると自律神経やホルモン分泌が乱れるため、質のよい睡眠を適度にとることが大切です。
よい睡眠のコツ
睡眠は時間よりも質を高めることが重要です。ホルモンの分泌が正常に行われるだけでなく、肝機能もリフレッシュして代謝がアップします。
・起床時間を一定にする
・スマホ・テレビなどは1~2時間前にオフ
・22~24時頃に寝る
・起きたら日光を浴びる
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』監修:栗原 毅
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』
監修:栗原 毅
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公開日:2025.03.24
