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優柔不断な人に強めの発言はNG!相手の気持ちを損なわずに、決断を促すゼイガルニク効果を使った「魔法の言葉」とは?【ズルい言い換え事典】

Text:齊藤 勇

完了を促す魔法の言葉を使おう【ズルい言い換え事典】

ゼイガルニク効果の使い方

優柔不断な人と話をするとき、つい「はっきり言ってくれませんか?」と、強めの発言をしてしまうと印象を悪くしてしまう。

では、相手の気持ちを損なわずに、決断を迫るにはどうするべきか? そういったときは、決断を促す「ということは?」という質問に答えさせることが、解決への早道だ。

これは「ゼイガルニク効果」という完了を促す効果を取り入れた文脈のテクニック。人は、完了したことには関心がなくなり、未完成のものは、完了させようと努力する。だから、ドラマなどのクライマックスで「つづく」と表記されると、次が見たくなるのだ。

ゼイガルニク効果の使い方『ズルい言い換え事典』

対話においてのゼイガルニク効果の使い方

「つまり、 どういうこと?」「結論を言うと?」なども同じように、完了という答えに導きやすくなる。

商品販売においてのゼイガルニク効果の使い方

ストーリー性のあるシリーズものを選ぶとコンプリートしようと全部集める。

【出典】『ズルい言い換え事典』
監修:齊藤 勇  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
1943年山梨県生まれ。文学博士。対人心理学者。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。立正大学心理学部名誉教授、大阪経済大学客員教授、日本ビジネス心理学会会長、日本あいづち協会理事長。


「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとにその言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊。

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