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「ガンバレ!」と応援?厳しい指導で鍛える?やる気のない部下のモチベーションを上げる方法とは?【ズルい言い換え事典】

Text:齊藤 勇

ほめられることより期待されることでやる気が上がる【ズルい言い換え事典】

やる気がない人のモチベーションの上げ方

やる気のない部下のモチベーションを上げることほど、難しい課題はないだろう。「ガンバレ!」と応援してやる気を出させるべきか、厳しい指導によって鍛えるべきか、当然個別に適性があることは間違いないが、モチベーションを上げさせるという際に適した方法がひとつある。

それは、自分の期待値を相手にしっかりと伝えることである。心理学用語で「ホーソン効果」と呼ばれる方法だ。これは、米国ハーバード大学が、ホーソンという工場で労働者の作業効率を上げるための調査をする実験をしたときにわかったもの。

内容は工場内の照度などによってモチベーションは、どのような変化をするのかを調べたものだった。しかし、効果的だったのは、具体的な条件ではなく、ハーバード大学の実験に参加するという注目度によるものだった。

やる気がない人のモチベーションの上げ方『ズルい言い換え事典』

業務を託す

仕事の内容とプロセスを丁寧に説明する。

【×】ギリギリになってダメ出しをする

やる気のない相手だと業務がきちんと進行していない。

【○】注目度の高さを継続的に伝える

こまめに連絡することであまりやる気のない相手でもモチベーションを上げることができる。

【出典】『ズルい言い換え事典』
監修:齊藤 勇  日本文芸社刊

執筆者プロフィール
1943年山梨県生まれ。文学博士。対人心理学者。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。立正大学心理学部名誉教授、大阪経済大学客員教授、日本ビジネス心理学会会長、日本あいづち協会理事長。


「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとにその言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊。