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侍JAPAN監督/井端弘和が考える巨人/王貞治がダウンスイングで通算868本塁打を放てた理由とは!?【少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」】

Text:井端弘和

教えて井端さん!通算1912安打の打撃

井端弘和選手は、現役時代に通算1912安打もマークしている。身長173センチ73キロとプロとしては小柄な部類で、安打を量産した秘密を聞いた。

三冠王はダウンスイング?

―― かつてはダウンスイングが推奨されていたのに、昨今ではアッパースイングがもてはやされています。1980年まで現役だった王貞治さん(巨人)は、ダウンスイングで通算868本塁打を放ちました。

井端弘和の答え

王さんの現役時代の打撃フォームをYouTubeで観ました。下から出るスイングのクセを修正するための「意識づけ」として、「ダウンスイングで練習」していたのだと思います。打者は1度のスイングでも「ダウンスイング→レベルスイング→アッパースイング」の軌道で打っている人が多いです。どうしてもアッパー気味になるので、おそらく練習はダウンスイングで素振りをしていて、本番の試合ではちょうどいいくらいだったのでしょう。

1998年まで現役を続けた落合博満さんも「俺はダウンスイングだったよ」と言っているのを中日監督時代に聞きました。しかしYouTubeで観た選手たちの間では「落合監督の現役時代、スイングはアッパー気味だったよね」と意見は一致したものです(笑)。落合さんも「意識づけ」としてダウンスイングだと言い、練習していたわけです。

子供たち全員に練習でダウンスイングを強制しろというのではありません。つまり、選手の特徴を見抜く側、指導する側が子供たちにどうアドバイスしてあげるかの問題だと思います。その選手がクセを修正できるように、あえて真逆のことを言ってあげるのも1つの練習法かもしれません。

【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和

【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和

少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」

侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。

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