教えて井端さん!高校入学前まで投手だった
プロ野球選手になるような人は、小学校や中学校では投手をやっているものです。井端弘和選手もそうでした。だから投手マインド(心)を持ち合わせていますし、一塁送球も素晴らしい球を投げるのです。
「投げること、守ること」と「打つこと」の体重移動
――そういえば2022年のゴールデングラブ賞の表彰式のこと。岡本和真三塁手(巨人)が「井端弘和コーチに『守備は打撃につながる』とアドバイスされてから、守備も意識して練習するようになった」と受賞の弁を語っていたのが印象深かったです。岡本選手は、5年連続30本塁打はもちろん、2年連続ゴールデングラブ賞。守備も格段の進歩を遂げました。
井端弘和の答え
プロであってもそうなのです。「得意な分野を苦手な分野に応用しようよ」。そうやって「投げる」「守る」「打つ」を結びつけてあげると、子供たちも何となく表情が晴れやかになります。「私は打撃が好きだから、こんな感じで守備にもつなげてみよう」と、子供心に思ってくれるのかもしれませんね。
【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和
【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和
侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。
公開日:2024.04.13