教えて井端さん!守備は練習しただけ上手くなる
井端弘和選手の現役当時の守備は、ライバルの名手・宮本慎也選手(ヤクルト)や鳥谷敬選手(阪神)を抑え、ナンバーワン遊撃手として一世を風靡した。「守備の匠」の技を伝授願おう。
納得感がある「ショーバン捕球」
――ゴロ捕球は、バウンドの「落ち際」か「上がり際(ショートバウンド)」のどちらかがいいんですね。
井端弘和の答え
一番打球が弱い「落ち際」か、ショートバウンド(上がり際)。私は個人的にショートバウンドが気持ちいいです。ゴロをさばいて送球して、自分で「納得感」があるのは、ショートバウンドですね。2人1組で、1人が投げて1人が打つ「ペッパー」(投げつける、浴びせる)という練習法。私は「投手にワンバウンドで打ち返す」打者のための練習だとずっと思っていたんです。
でも、いつからか私の中では「守備の練習」になりました。「投げる、構える、捕る」「投げる、構える、捕る」。この反復練習は、非常にいい守備の練習だと気づいたんです。そして、私はグラブを常に出して準備しておいたほうがいいと思います。「打球を捕る」というよりも、「打球に対して足を運んで、グラブに入れてあげる」「入れて(右手で)蓋ふたをしてあげる」。そんなイメージです。相手がいなかったら、「壁当て」でも代用できます。
【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和
【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和
侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。
公開日:2024.07.18