飛ばしたいのにクラブを速く振れません
クラブを速く振るにはどうすればいいの?
上半身リードで飛ばす
飛びの重要な要素となるヘッドスピードを上げるには、下半身の回転速度を上げる必要があると思っている人も多いようです。しかし実際は、ハンドスピードを上げないとヘッドスピードは速くなりません。そこでハンドスピードを上げるために有効な3ステップからなる〝大の字体操〞をご紹介。腕が伸びた状態であれば、手元を動かすと胸も動くし、手元の軌道を最大化させるために骨盤が動き、足も動いてきます。つまり、この体操で上半身の動きを覚えれば、下半身も動くようになり、スピードもアップするということ。ぜひお試しを。
【STEP1】両手を広げて左右で手を合わせる
足を肩幅に広げ、両手を伸ばして地面と平行になるまで上げて、大きく左右に広げる。
右手の位置を変えずに、左手を右手に向かって、下から回すようにゆっくり動かす。
右手と左手を合わせる。体の回転や体重移動の意識がなくても、手を動かしただけで胸や腰は回っている。
右手まで動かした軌道通りに、左手を元の位置に戻して、再び両手を大きく左右に広げる。
腕が伸びていれば手元も大きく動く
今度は、右手を左手のときにやったように下から回して左手に合わせる。
【CLEAR】大の字体操で手元の速度を上げる
再び右手を下から回して元の位置に戻す。この動きを何度か繰り返す。準備運動にもなるので練習前にぜひ。
【STEP2】両手合わせでシャドースウィング
【NG】腰が引けて逆側に倒れてはダメ
バックスウィングでもフォロースルーでも腰が引けないように注意。身体の回転は意識しないで、伸ばした腕を左右に振り上げるイメージで。
【STEP3】腕を速く振ってみる
【NG】腕の振りと足の動きが合わない
力が入って腕の重さを感じることができないと、腕の振りとステップが合わなくなる。スピードを上げるためにも腕の重さを感じるように。
出典:『ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる』著/森山錬
【著者情報】
●森山錬
1996年生まれ。小学校1年生でゴルフスクールにてゴルフを始め、丸山茂樹プロのジュニアスクールで腕を磨き、小学6年生のときに全国小学生ゴルフ選手権で優勝。フジサンケイジュニアクラシックで行われるジュニアドラコン選手権で300ヤードを記録し史上2人目の中学生チャンピオンとなる。その後、中島啓太らを輩出した代々木高等学校で部長として東京都大会6連覇(団体戦)の成績を残す。2018年には東京都アマチュア選手権で優勝。ANAオープン、東海クラシック、マイナビABCなどのマンデーにも出場経験あり。2019年からレッスン活動を開始。イーストゴルフスクール五反田店、学芸大ゴルフスタジオにて活動中。
【書誌情報】
『ゴルフは右手の使い方だけ覚えれば上手くなる ドライバー飛距離300ydも実現できる!』
著者:森山錬
現在、若手ゴルフレッスンプロで大きな注目を浴びているのが本書著者である「森山錬」氏。レッスンは3か月先まで埋まっている大人気ぶり。その大きな要因は本書のタイトルにもなっている『右手』のレッスン。従来、ゴルフでは『右手が悪さをしている』として『右手』は悪とされることが多かった。が、氏のレッスンはその逆で『右手こそがゴルフ上達のポイント』にしている点である。また、ゴルフ先進国のアメリカでは、クラブや体を覚える前にクラブを握る『手』について、まず学ぶことが主流となっている。手を理解することこそがゴルフ上達の確かな、そして最速の上達であるという考えから、本書では従来のスイング方法や体の使い方ではなく『手(右打ちの場合は右手。左打ちは左で応用)』の意味や使い方を学ぶことから始め、巻末では173cm63kgという標準体系でも平均飛距離300ydというドライバーテクニックを紹介する。
公開日:2024.04.03