LOVE SPORTS

  • HOME
  • SPORTS LAB
  • 上司や部下に嫌われている気がする【心の不調がみるみるよくなる本】

上司や部下に嫌われている気がする【心の不調がみるみるよくなる本】

Text:ゆうきゆう:監修

上司や部下に嫌われている気がする

会社員であれば、上司や部下との関係には気を遣うもの。うまくコミュニケーションがとれないと感じた場合、どんな点に気をつけて接すればよいのでしょうか。

演技でもよいので「好意的」に接する

不安な気持ちが大きいと、他人のささいな言動が気になって「自分が笑われたのかな」「今の受け答え、失敗したかも」などと感じてしまう場合があります。

上司と部下の関係においても、本当はほかの部下と同じ接し方なのに「自分だけ厳しくいわれている」などと感じているだけ、ということもあるでしょうし、あなたに期待をかけているから、あるいは本当に嫌っているから、実際に厳しく接しているという可能性もあります。

上司や部下といった間柄はほぼ毎日接する身近な存在だからこそ、一度「嫌われているかも」と感じてしまうと、その不安はなかなか拭えなくなってしまいます。

しかし、部下と上司の関係といえども、他人を自分の力で変えることはできません。できるのは自分が変わることです。「嫌われている」という感情で接していると、相手にそれが伝わる可能性は高いのです。そうなると、気づかないうちに自分の言動にもあらわれ、お互いにもっと相手を嫌いになってしまいます。

とはいえ、無理に相手を好きになる必要もありません。まずは演技でもいいので、「好意的」に接してみることからはじめてみましょう。それだけで、人間関係はよい方向へ変わるはずです。

会話に反復を取り入れる

部下とうまくコミュニケーションがとれなかったり、部下と上司の板挟みになったりして苦しんで、心を病んでしまう中間管理職は非常に多いようです。あなたが上司といわれる立場である場合、部下に避けられていると感じることもあるかもしれません。そんなときは少しの工夫で、会話を円滑にする方法があります。

ほとんどの場合、上司は部下より年上だと思いますが、年齢や立場の違いに関係なく簡単にできるのが、会話に反復を取り入れる方法です。

例えば部下が「商談がうまく進みません」といった場合、あなたは「うまく進まないのかぁ」と答えるのです。あるいは部下を食事に誘った際に「フットサルの練習で食事に行けません」といわれたら、「フットサルか、いいねぇ」と答えるのです。このように相手の発言を一度反復することで、部下は「自分の発言を受け入れてくれた」という気持ちになります。その後で、別の方法や日時の変更を提案すると、部下は強く指示されたようには感じないうえ、安心感も高まります。

また、話しかけやすい環境をつくるという方法もあります。上司が普段からプライベートな話をしていると、部下は上司に親近感がわき、話しかけやすくなるのです。これを心理学では「開放性の法則」といいます。

人に好かれるコミュニケーション術

「好意的」に接する
頭の中で相手を嫌いだと思っていても、笑顔であいさつしたり、よいところをほめたりしてみると、自然と相手の態度も変化していきます

変えられないものを変えるのではなく、変えられるところから変えていくことで、人間関係を良好にしていくことができます

プライベートな話をする

プライベートなことを話すと、相手は親近感を覚えます。また、仕事以外の話題が増えることで、コミュニケーションの機会も増えます

CHECK!

  • 嫌われていると感じても、まずは「好意的」に接してみる
  • 話しかけやすい環境づくりも、コミュニケーションを円滑にする

 

【出典】『心の不調がみるみるよくなる本』ゆうきゆう:監修

【書誌情報】
『心の不調がみるみるよくなる本』
ゆうきゆう:監修


Amazonで購入する →

現代増加の一途をたどる「不安障害」。
不安障害とは払拭できないほどの不安や恐怖の感情が過剰に付きまとい、日常生活に支障をきたすような状態になることです。
一概に不安障害といってもさまざまな症状があり、突然理由もなく激しい不安に襲われて発作などを引き起こす「パニック障害」や、謎の強迫観念にとらわれて意味のない行為を繰り返す「強迫性障害」、若者に多く人前にでると異常に緊張して体調を崩す「社交不安障害」などタイプは異なります。

本書ではそのような不安から引き起こされる心の不調について、症状例をそえて専門医がわかりやすく解説。自分の「不安障害度」を簡単にチェックできる診断テストも掲載。病気を自覚し、その症状にあわせた治療を受けられるようサポートする一冊です。

  • この記事を共有する!