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腎臓にやさしい炭水化物の摂り方とは!?腎臓にやさしい食事は?【眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話】

Text:山田 悟

腎臓にやさしい炭水化物の摂り方

今すぐはじめるべきは塩分制限

腎臓は体内の塩分を調整する役目も担っています。塩辛い食事を摂ると、腎臓は塩分の濃度を一定に保つために水分を蓄えようとして(尿量を減らし)ります。そこで、腎臓保護のために必ず実行していただきたいのが塩分制限です。ソーセージやハム、ベーコンといった加工肉、ちくわやかまぼこなど練製品に塩分が多く含まれているのでご注意を(食パンにも塩分があります)。

腎不全になると、カリウムやリンの制限も必要になるので、それらの含有率が少ない食品を選びましょう。カリウムは野菜に多く含まれますが、水に溶ける性質があり、ゆでれば制限できます。 (野菜)ジュースも高カリウムです。

腎臓の機能が低下すると、血液中にリンが蓄積されます。タンパク質含有量の多い食品にはリンも多く含まれているため、タンパク質制限を行えば、リン摂取も抑えられるという考え方もありました。しかし、リン制限のためにタンパク質制限をかけると、かえって死亡率が上がるという論文もあり、私は積極的なリン制限は指導していません。

なお、カリウムやリンの摂取が問題になるのは、慢性腎臓病、それも腎不全がかなり進行してからのことですので、そうなる前に、しっかり糖質コントロールを行いましょう

腎臓にやさしい食事とは

【主食】血糖値を揚げない程度の炭水化物はOK←透析導入の原因で一番多いのは糖尿病(食べ過ぎ注意)

【主菜・副菜】脂質・タンパク質は心配しなくてOK←透析導入の原因で二番目に多いのは高血圧に由来するとされる腎硬化症

【味噌汁】塩分の摂り過ぎに注意

カリウムも注意が必要というが……

ミネラルであるカリウムや水分の摂り過ぎにも注意といわれるが、それは腎不全のステージがかなり進行した人のこと。

果糖は要注意!

果糖はそもそも腎臓病の人だけではなく、あらゆる人が摂取に気を付けるべきもの。

【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』/著:山田 悟

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 炭水化物の話』
著:山田 悟

近年、糖質制限が広まっていますが続けるのが難しいと感じる人も多いです。本書では、炭水化物をテーマに、糖尿病専門医がガマンせずに痩せる方法を図解で解説しています。カギは血糖値で、食後高血糖を防ぐ食事法を紹介。GI値の低い食品や外食時の対策、食べ過ぎた場合の対処法などを具体的に紹介しています。また、「白米よりチャーハンが太りにくい」「油をたくさん摂っても良い」「朝のフルーツはNG」などの新常識も解説し、楽しく続けられるメソッド満載の一冊です。