SPORTS COLUMN
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スポーツクライミング選手の日常でのトレーニング【ようこそクライミングの世界へ】

Text:尾川とも子

自宅近くのボルダリングジムで

 選手たちが日ごろどういったところでトレーニングをしているか気になりませんか?実は、自身の自宅近くのボルダリングジムに行ってトレーニングしているのです。ですので、みなさんが普通にボルダリングジムに体験に行くと、もしかしてトップ選手にも会えるかもしれないのです。

 もし会うことができたら、トレーニングの休憩中にぜひ応援の言葉をかけてください。選手たちのモチベーションもきっと上がると思います。

トップ選手の身体能力

 厳しいトレーニングを積んだトップ選手の身体能力はどれほどのものか?握力は女子のトップ選手で70キロ、男子選手で100キロの選手もいると聞いています。また、柔軟性も必要なため足は180度開脚できますし、肩甲骨が天使の羽のように自由に動かせる選手もいます。驚くべきは、ほかの競技と違ってスポーツクライミングは「指」を非常に酷使しますので、選手はわずか4,5ミリの段差に指をひっかけて懸垂できたり、男子選手に至ってはなんと小指1本で片腕懸垂できたりします。

 これをお話しすると、「小指が体重を支えきれなくて折れないですか?」とよく聞かれます。もちろん小指1本だけに全負荷をかけるのではなく、全身を上手に連動させて小指にかかる負荷を最小限に抑えつつ懸垂をするという、とても普通の方では真似できない身体能力を持ち合わせているのです。

 
日常生活がトレーニング

 私が大会やビデオ動画で選手を観察していた時、例えば、ぎゅっと握りこんで持つ登り方が得意な選手は、サインペンの持ち方も教科書のような正しい持ち方ではなくホールドを握りこむのと同じような持ち方をしていました。また、肩を大きく動かして登れる選手は普段の歩き方でもほかの選手とは少し違って大きく肩から手を振って歩いていたりします。良くも悪くも日常生活の癖がそのまま競技にもあらわれているように思いました。

 私も現在は大会を引退して子育て、主婦業の時間が多い中、お行儀はよくないかもしれませんが、マンガのようにうまく日常の時間を使ってトレーニングできたらと思っています。