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スポーツクライミングがスポーツ紙に!【ようこそクライミングの世界へ】

Text:尾川とも子

楢﨑智亜選手が世界選手権金メダルを獲得!

 スポーツクライミングがオリンピックの種目になるまでは、経済新聞やスポーツ紙に大会の結果など掲載されることもありませんでした。しかし、日本人選手の目覚ましい活躍もあって世界選手権で楢﨑智亜選手が金メダルを取った時、華々しくスポーツ紙の一面を飾ったのを目にしたときに、とても感激しました。





日本人はスポーツクライミングがとても強い

 もしこのままオリンピックが開催されれば、男女ともに、日本人選手はメダル獲得圏内にいます。ぜひ応援してください。オリンピックでは、スピード、ボルダリング、リードの3種目複合で行われますが、日本人選手にとって今までスピードの国内大会もなく、とても苦手な種目でした。

 そもそも、スピードを練習する壁もないし、教えられるコーチもいなかったのです。この3種目の複合で行うと決まった時に、おそらくどの選手も最初は「スピードどうしよう・・・(やりたくない・・・)」という気持ちになったはずです。0.01秒を争うスピードクライミングの世界で、日本人選手は3トップの外国選手と4~5秒ほど格差がありました。

 しかし、それから3年。スピードの壁を各地に設置し練習環境を整えたり、外国からコーチやトップ選手を呼んだり、より多くの大会を開催することで経験を積み、選手たちも努力を重ねた結果、今や楢﨑選手が画期的なスピードの登り方「トモアスキップ」を編み出し、世界記録に今にも追いつきそうなほどの速さまでになりました。日本人の底知れぬ強さを見た感じがしました。 

これからのスポーツクライミング

 私が、子供の粘土の授業に楢﨑選手の新聞を持たせたのも、これを見たスポーツクライミングを知らない周りの友達が、話題にしてくれるかも?知るきっかけになるかも?というちょっとした思いがありましたが、参観日のときに見事に裏面を使って粘土を工作していました(笑)

 しかし、こうやってたくさんのメディアに取り上げてもらえることで、たくさんの人に知ってもらうきっかけになって、この競技の魅力が広がっていけばいいな、と思います。

 

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