全国49地区 夏の大会データベース
【岩手】
《2022年 センバツ結果》花巻東 1回戦
●甲子園での戦い&夏の展望
花巻東と盛岡大附が県勢を牽引!スケール自慢の岩手の高校野球
菊池雄星、大谷翔平、松本裕樹、佐々木朗希とドラ1を次々と輩出している岩手高校野球。県勢として甲子園決勝進出は1度。花巻東・菊池雄星が今村猛を擁する清峰に(長崎)挑み、0対1で敗戦した2009年春が最高成績だ。同年夏は優勝候補と目されたが、菊池雄星が故障で満足に投げられず、4強に終わった。
しかし、その奮闘をきっかけに花巻東と盛岡大附が全国強豪に成長。昨夏は盛岡大附が強打線を築き、甲子園2勝を挙げた。特に2回戦・沖縄尚学戦ではエース・渡辺翔真が8回二死までパーフェクトピッチングを繰り広げ、あわや完全試合の好投を見せた。
2強が激しくしのぎを削る展開だが、今春は佐々木麟太郎を擁する花巻東が絶好調。猛打で簡単に勝ち上がると岩手大会決勝では盛岡大附を21対2と圧倒した。もちろん投手温存の春参考スコアではあるが、宮澤圭汰、田代旭らドラフト候補を擁する打線は切れ目がなく驚異的だ。
盛岡大附も中軸・中沢舟汰ら、打線の破壊力は十分。スケール感の大きい両者の戦いに期待したい。盛岡中央の右腕・齋藤響介もドラフト候補に名前が挙がる右腕。2年夏に最速149キロをマークし、躍進が期待されている。
その他では千厩、久慈などの公立勢も打倒2強に闘志を燃やしている。春の春季大会で唯一、花巻東を苦しめた一関学院も巻き返し体制だ。
全国49地区夏の甲子園DATABASE【北海道・東北編】
●駒大苫小牧に次いで甲子園Vへ!
積雪地帯の多い北海道・東北。かつてはまるごと「弱小」とみなされていた時期もあったが、設備の充実や指導強化で強豪校が次々と誕生。甲子園上位進出も珍しくなくなった。駒大苫小牧に次ぐ、甲子園制覇校が現れたとき、新たな時代が幕を開ける。
2校目が頂点を掴むのも、もはや時間の問題か…?
2004〜05年に駒大苫小牧(南北海道)が夏の甲子園を連覇し、北国の不利を覆した北海道・東北勢。その後も2011夏、2012年春夏と3季連続で光星学院(青森/現・八戸学院光星)が甲子園準優勝を果たせば、2015年春には東海大四(南北海道/現・東海大札幌)、2015年夏には仙台育英(宮城)、2016年夏には北海、2018年夏には金足農(秋田)も甲子園準優勝を果たしており、いつ2校目の全国覇者が出てきても不思議ではない。
今春の東北大会では甲子園で上位進出経験を持つ強豪校がベスト8にズラリと並んだ。これらの強豪校は積極的な遠征などで全国レベルの経験を積んでおり、地域を牽引する存在。こうした強豪私学が力を付けることで、ライバルたちも闘志を燃やし、公立校も着実にレベルアップしている。
近年はドラフト上位で指名される選手も多く、大谷翔平や佐々木朗希など未曽有の身体能力を持つスーパースターも出現。北国の野球界はまさに「眠れる獅子」。目覚めのときは近い。
出典:『がっつり!甲子園2022』
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ブラバン応援も復活で甲子園へ夏きゅん‼︎コロナ下で、対外試合や練習方式に制限を受けた世代の球児たちが最後の夏にすべてのパワー全開で一躍雄飛する!この夏の主役候補たちに大接近!代替出場のセンバツで準優勝を射止めた近江・多賀章仁監督と魂の594球エース山田陽翔、絶対王者・大阪桐蔭への雪辱を誓うドラフト候補エース・米田天翼、イチロー魂導入で春ベスト4に躍進した國學院久我山・尾崎直輝監督、甲子園を目指しユニークなチームづくりを仕上げてきた注目校もクローズアップ!最強世代の呼び声高い2年生四天王のトップ・佐々木麟太郎の凄さ、春夏連覇を目指す大阪桐蔭の強さも大分析!さらに「各県総力データ」や、歴代の「高校投手高速化分析」、「甲子園スターの現在地」など、あらゆる角度から「甲子園」を楽しみ尽くす情報が満載!高校野球ファンのあなたにぜひ手に取ってみて欲しい一冊です! !
公開日:2022.07.17