10月に狙いを定めてペナントは慣らし運転!?
まさに「圧倒的」という表現がぴったりだった2019年の日本シリーズ。令和初の日本一となったソフトバンクは5年ぶりにセ・リーグを制した巨人を“スイープ”の4連勝で粉砕。19年ぶりとなる顔合わせは、あまりにあっさりと幕を閉じた。
これでソフトバンクは2015年以降の5年間で4度の日本一に輝き、この間のポストシーズンの通算成績は38勝12敗1分、勝率.760と文字通り圧倒的な好成績を残している。 過去4年間はレギュラーシーズン中も主軸が盤石の成績を残し、ポストシーズンに進出しても彼らが無類の勝負強さを発揮してきたが、昨季の場合、ポストシーズンまで向かう道のりは決して平坦ではなかった。
開幕早々に主砲の柳田悠岐が右足の肉離れで長期離脱を余儀なくされ、その2日前にはグラシアルが左脇腹痛でリタイアして約1カ月の戦線離脱。他にも長谷川勇也、中村晃らの主力に故障が頻発。さらに昨季ブレイクを果たした上林誠知は開幕から打撃不振に喘いで、シーズン打率は1割台に終わってしまった。
野手以上に深刻だったのが投手陣。和田毅、東浜巨、石川柊太らが戦線を離脱した先発はエースの千賀滉大と高橋礼以外はローテーションを組むのもままならず、シーズン100イニングを超えたのはこの2人に大竹耕太郎を加えた3人だけ。ブルペンではサファテが今季も全休し、2年連続で森唯斗がクローザーを務めることに。昨季好調だった加治屋蓮は防御率6.00と大乱調に陥るなど、各選手のシーズン成績だけを見たら、日本一どころかよくポストシーズンに進出できたなと思うほどのレベルだ。
通常なら主力選手が故障で戦線を離脱すると途端に成績を落とすものだが、ソフトバンクは違った。故障者が頻発した4月ですら勝ち越して首位に立つと、6月には交流戦優勝を果たし、前半戦は2位日本ハムに7ゲーム差を付けて首位で折り返した。この時点で柳田悠岐は1軍に戻っておらず、グラシアルもキューバ代表に召集されて戦線から離れているなど、決してベストメンバーではなかったが、それをカバーするかのように野手では福田秀平や周東佑京らのスーパーサブが台頭し、そして投手では髙橋純平、松田遼馬らがブレイク。控え選手の層の厚さが主力を欠いても勝ち進む要因となったのは間違いないだろう。
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公開日:2020.02.05