昨年のWEリーグ(女子プロサッカーリーグ)の立ち上げから、ピッチ上のことに限らず、運営方針などを含む様々な面への関心が高まっています。
プロリーグとして利益を上げることの必要性が明確となったことで、女子サッカーを応援してくださっている方々には気になる事柄なのでしょう。
特にリーグ側から発信されるメッセージ性を持ったコンテンツへの関心はより高まっているように感じています。
そして、リーグは変わりますが、最近なでしこリーグから発信されたある動画コンテンツが注目されています。
WEリーグとはシーズン期間が異なるなでしこリーグは今週末には優勝が決まる大一番を迎えており、今回話題となっているのは、そのチャンピオンチームに与えられる優勝カップのプロモーション動画です。
所属チームであるスフィーダ世田谷FCが現在リーグ首位に位置していることもあり、「1部最終節 新トロフィーは誰の手に!」というタイトルで投稿された動画に少し期待感を持って視聴しました。
「チームメイトたちのかっこいい姿で溢れているんだろうな」と、勝手に予想していたので、正直に言うと内容に少しがっかりし、私と同じように感じた方も少なくないようです。
つい先日のこと、なでしこリーグは新たなリーグビジョン・ステーツメントムービーもリリースしているのですが、私個人の感覚としてはこちらにも少し期待と内容にギャップを感じています。
なぜこのようなギャップが生まれるのか。私個人の感覚としては「誰の、なんのために」という部分が発信側と受信側でズレがあるように思います。
別件ではありますが、以前にもアウトプットの形に違和感を感じ、運営側の方に背景を伺ったことがあります。少なくとも私の周りではポジティブな声を聞かなかったものでしたが、運営側としては評判がよく、商談がとてもスムーズに進んだとのことでした。
ギャップが違和感となってしまわないよう、リブランディングを徹底的にするなり、用途の使い分けをきちんとするような対策が必要かと思いますが、こういったギャップの生まれ方が存在するのだなという気付きでした。
そして何より私が一番気になっているのは、発信されるメッセージで何を伝えたいのかがはっきりと掴めない点です。
私の場合は興味関心が多すぎてとっ散らかってしまうことが多々あるのですが、リーグ発信のものにはどこか、誰か違う人の言葉で喋らされている印象を受けます。
言霊という概念がありますが、自身の意志なく発せられるものに力は宿りません。自分の言葉で話しているのか、誰かの言葉を借りているだけなのか、普段の会話レベルでも明白なくらいなので、規模が大きくなればそれだけ大きな違和感として映ると思います。
なにかしなきゃという気持ちは伝わってくるので、活動に対して情熱と強い意志を持った人たちを上手く巻き込んでいくことが解決の糸口となるのではないでしょうか。