2歳時、矢作調教師は「距離適性は短いと」判断していた
無敗の二冠馬・コントレイルが菊花賞で無敗の三冠に挑む。
実は、同じような状況が1992年にもあった。
7戦7勝で無敗の二冠馬でトライアルも順当に勝ち、菊花賞に駒を進めた・ミホノブルボンだ。20代、30代の競馬ファンには馴染みが薄いかもしれない。
結論から書くとミホノブルボンは菊花賞で2着と敗れた。無敗の2冠馬も負けた歴史があるのが菊花賞だ。
どうしてミホノブルボンは負けたのか? コントレイルと共通する点はあるのか少し検証してみたい。
ミホノブルボンは血統的には単距離馬だ。その証拠に陣営はデビュー戦に芝1000m戦を使っている。
皐月賞までは何とかこなしたが、2400mのダービーは長すぎるという見方が多かった。
その証拠にダービーでの単勝オッズは230円。普通に考えれば、単勝140円で皐月賞を勝った無敗馬のオッズではない。
さて、コントレイルに話を戻そう。同馬の距離適性について少し気になる矢作調教師のコメントがある。
それは、約1年前に1800mの東京スポーツ杯を勝った時のコメントだ。
「レース前は口が繊細で前進気勢も強過ぎるので1800メートルがギリギリかと思っていた。次は朝日杯FSを考えていたが、きれいに折り合いがついた今日の走りなら2000メートルでも大丈夫でしょう」
もちろん、ミホノブルボンとコントレイルは違う馬なので、結果がどうなるか分からない。
ただ、2歳時に陣営が距離適性を短めだと判断していた馬だということは共通している。
公開日:2020.10.23