3月4日(木)は川崎競馬場にて、牝馬ダート交流重賞「エンプレス杯」が開催される。
このレースはJRA勢が12回連続で(降雪で中止をはさむ)優勝している。
しかし、今年は同じ川崎競馬場で行われた川崎記念では、船橋所属のカジノフォンテンが優勝しており、エンプレス杯でも出走する地方所属馬が強力なため、JRA勢にとって一筋縄ではいかない状況なのではないか。
その地方馬の出走馬を見てみると、交流重賞2勝・④サルサディオーネ。JBCレディースクラシック4着・⑦ダノンレジーナ。金沢競馬で好成績を収め南関へ移籍してきた・⑨ハクサンアマゾネス。
この辺りがJRA勢に一撃を与える可能性がある。
対するJRA勢も強力なメンバーである。
交流重賞4勝古豪・⑤プリンシアコメータ、前走TCK女王盃で交流重賞2勝目・⑪マルシュロレーヌ、交流重賞で掲示板を外したのは1回のみ・①マドラスチェックなど。
JRAも連続優勝記録を更新すべく、好メンバーが揃っている。
果たしてどんな結果になるのか楽しみだが、レース前にエンプレス杯を勝った地方所属馬を紹介しよう。
ジーナフォンテン
先日の川崎記念を勝ったカジノフォンテンの母である。
デビューは2003年に廃止となった山形県・上山競馬場。
その上山競馬場時代の主戦騎手の小国博騎手曰く、2歳の調教時などは物見(集中出来ていない状況)をしていたが、頭が良く物覚えが良かった。乗っていて操縦しやすい利口な馬だったと語っている。
上山時代は無敵の5連勝を飾り、3歳時に中央へ挑戦するも芝では結果を残せなかったが、ダート路線での活躍から船橋競馬場へ移籍。
そこから実績を積み、4歳で初の交流重賞挑戦となったマリーンCでは4着と勝つことは出来なかったが、2度目の交流重賞・スパーキングレディーCで勝利し重賞勝ち馬となった。その後は交流重賞路線で3着以内の走りを何度も披露する。
最後に勝った交流重賞が5歳時のエンプレス杯だが、その後も地方重賞を2度勝つなど活躍して引退。
繁殖牝馬となってからは、川崎記念を勝ったカジノフォンテンを輩出した。
今年の地方所属馬たちはジーナフォンテンに続けるか?
発走は、3月4日 川崎競馬場 16時30分 発走予定。
公開日:2021.03.03