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過去6回小倉競馬場で開催された【中京記念GⅢ】の勝ち馬の中で最も出世した馬とは!?

Text:あもあもだいち

中京競馬場以外で開催された【中京記念】を勝ったドラマチックな1頭とは!?

今週のJRA重賞は、小倉競馬場で開催される「中京記念GⅢ」のみである。

この中京記念、本来は名前の通り中京競馬増で開催されるのだが、阪神競馬場のリフレッシュ工事のために小倉競馬場で開催される。

過去に6回、中京記念が小倉で開催されてきた中で勝ったのは、1991年レッツゴーターキン、1993年アラシ、1994年シマノヤマヒメ、2011年ナリタクリスタル、2021年アンドラステ、2022年ベレヌスである。

その中でも、もっとも出世した馬をご紹介しよう!!

レッツゴーターキン

1987年に誕生。カラスの鳴き声を聞いただけ暴れまわるほど臆病な性格だった。

そんなレッツゴーターキンも1989年の12月にデビュー(現2歳)を迎える。

デビューは13着と惨敗し初勝利までは4戦かかった。

その後、500万円クラス(現1勝クラス)を突破すると、4歳(現3歳)で初重賞挑戦となった「中日スポーツ賞4歳S(GⅢ)」で11番人気ながら2着に入る健闘を見せる。

ただし、その後は勝ちきれないレースが続いた。

1991年5歳(現4歳)と古馬になり、初戦の「万葉S」は取り消したが続く「小倉大賞典GⅢ」で初重賞制覇を成し遂げる!!

続く阪神競馬場改修による開催調整のため、中京競馬場以外で初めて行われた、小倉の「中京記念」も勝利し、重賞2連勝を飾る。

しかし、その後は結果を残すことが出来ず7連敗を喫する。

連敗脱出となったレースは重賞ではなくOPレースで、後のGⅠ勝利から引退まで相棒となる大崎昭一騎手を背に勝った1992年4月の谷川岳Sであった。

その後もまた勝てないまでも、2着を3回もマークするなど善戦ぶりを披露していた。

そんな復活気配してきた中で迎えた、1992年10月「福島民報杯」で2馬身半と圧勝すると、鞍上の大崎騎手が次走は天皇杯(秋)へ出走しようと進言し、4歳時(現3歳)の「菊花賞」以来のGⅠ挑戦をすることに。

その天皇賞では、11番人気と人気もなく返し馬では落馬するなどアクシデントがありながらも勝利し、レッツゴーターキンの初GⅠ勝利、鞍上の大崎騎手は11年ぶりのGⅠ制覇、調教師の橋口弘次郎にとっても初GⅠ勝利となった。

その後は勝てず、翌年の1993年にレース中の怪我により引退する。

引退後は種牡馬として繋養されるも、結果を残すことが出来ず2008年に種牡馬を引退すると功労馬としてステイブルで余生を過ごし、2011年に心不全のため亡くなった。

さて、7回目となる小倉競馬場で開催される「中京記念」では、どんなドラマが待っているのか?

発走は7月21日の小倉競馬場11レース、15時35分予定。