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たまり過ぎると生活習慣病のリスクが増す内臓脂肪が危険すぎる2つの理由とは!?【内臓脂肪の話】

Text:栗原毅

ご長寿ホルモンと満腹ホルモンを阻害

内臓脂肪はたまり過ぎると生活習慣病のリスクが増すなど、私たちの命をおびやかしかねない危険なものです。

内臓脂肪が危険な理由のひとつは、「ご長寿ホルモン」と呼ばれる「アディポネクチン」の働きを阻害すること。アディポネクチンは脂肪細胞から分泌される生理活性物質のひとつで、体内で糖の代謝をスムーズにして血糖値を下げたり、血管を広げて血圧を下げたり、細胞壁を修復して動脈硬化を抑えたりと様々な働きがあり、健康を保つうえで重要な役割を果たしています。内臓脂肪が増え過ぎると、アディポネクチンの分泌量が減少します。さらに、悪玉の生理活性物質が分泌されて、血管の壁に炎症を起こして動脈硬化が進行してしまいます。

もうひとつの危険な理由は、増え過ぎた内臓脂肪は脂肪細胞から分泌されるホルモン「レプチン」の働きを阻害してしまうことです。レプチンは「満腹ホルモン」とも呼ばれるもので、食事をして十分なエネルギーが得られたときに、「十分ですよ」と脳に伝える役割があります。しかし、内臓脂肪が増え過ぎるとレプチンのメッセージを脳が正確に受け取れなくなり、満腹感が得にくくなってしまうのです。そうなるとつい食べ過ぎてしまう習慣が続き、結果的に内臓脂肪が増え続けるという負のスパイラルにはまってしまいます。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 内臓脂肪の話』
著:栗原毅

シリーズ累計発行部数150万部突破!ダイエットでも健康でも超重要な『内臓脂肪』をテーマに、速攻で落とせる方法を医師が解説する図解シリーズ最新作!新型コロナウィルスの影響でテレワークの導入や、不要不急の外出など、何かと家にいる時間が多くなっているため、運動不足や食事量の変化により、肥満になって健康状態が悪化してしまう人も多くいます。そこで問題なるのが『内臓脂肪』。ゆるキャラみたいなかわいいぽっこりおなかになってきた……と悠長に考えている場合ではありません。内臓脂肪の増加は見た目の変化だけでなく、放置すると健康状態に様々な悪影響が出てきます。本書ではそんな内臓脂肪が増えてしまう理由から、速攻で落とす食事法まで、すぐに使える超実用的な情報を幅広く紹介します。『内臓脂肪の前に脂肪肝が問題』『内臓脂肪を減らすには緑茶を飲むのが最短ルート』『お酒を飲みながら内臓脂肪を減らす方法』など、今日から使える知識が満載です!痩せたい、健康になりたい、家族の健康が気になる、という方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。

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