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秋田豊氏のサンクトバンドトレーニング 後編

Text:飯塚さき

スポーツ記者・飯塚さきの
スポーツ ここが知りたい!―It’s All About Sports!― 第7回

あらゆるスポーツ現場を飛び回るフリー記者・飯塚さきが、元サッカー日本代表選手で現在サンクト・ジャパン代表取締役社長の秋田豊氏のもとへお邪魔しています。後編となる今回は、秋田さんが販売するゴムバンド「サンクトバンド」の1種「コンプレフロス」をご紹介します。圧迫を利用してリカバリーを促すものなのですが、その効果はいかに!?

痛みや疲労をとる
「コンプレフロス」とは?

前回は、トレーニングやリハビリに使える「サンクトバンド」と呼ばれるゴムバンドをご紹介しました。今回ご紹介いただくのは、圧迫によって疲労や痛みを軽減し、可動域を広げる「コンプレフロス」です。


「今までは、ケガをしたらアイシングをするのが通常の対処法でしたが、これからは圧迫が主流になるでしょう。コンプレフロスは、患部に巻き付けて圧迫することで、疲労や違和感を軽減させるものです。

例えば肩や腰、膝、足首の痛み、肉離れ、筋肉痛、突き指などの症状に効きます。

幅は1インチ、2インチ、3インチがあり、1インチには4種類の強度があります。
突き指やテニス肘などに効果的です。

2インチは、ふくらはぎ、肩、足首、上腕などに使えます。長さは3.5mと2mの2種類があり、足首からふくらはぎまでなど、長く巻くときには3.5mをお勧めします。女性の足のむくみや、新幹線・飛行機移動の足のむくみにもとても効果的です。

そして3インチは、腰や胸郭といった大きな部位に使えます」

つまり、使える部位は首以外のほとんど。関節の違和感や筋肉の疲労、さらには手術後の張りや腫れをとり、可動域を広げるためにも使えるといいます。

では、なぜコンプレフロスで圧迫することで、このような効果があるのでしょうか。

皮膚と筋肉を結合している「ファシアと呼ばれる結合組織が滑ることで体が動くのですが、ここに老廃物がたまると、滑らなくなって体が硬くなり、疲労や痛みの原因となります。コンプレフロスで圧迫することで、ファシアの滞留がとれるので、スムーズに体が動くようになるのです。

ただし、結合組織ではなく、骨や半月板そのものに問題があるような場合は、痛みを軽減することはできますが、根本的な原因を解決するわけではないので、症状によっては病院に行き、医師に相談してください。

コンプレフロスで
可動域アップ!

今回は、コンプレフロスの力を借りて、前屈に挑戦しました。体の硬い私ですが、どれくらい可動域が広がるのでしょうか?

まずはアセスメント(評価)から。膝を伸ばし、普通に前屈をしてみます。マックスは、ギリギリ指が床につくくらいでしょうか…硬い…。


その後、秋田さんにコンプレフロスを巻いてもらいました。ゴムを1.5倍に伸ばしているとのことだけあり、相当きつく巻かれていて、少し痛いくらいです。


巻き終わったら、ファシアをほぐすように、手で押しつぶしながら揺らしてもらいます。これも少し痛いのですが、セルライトつぶしにもなるという声もあるのだとか。


次に、自分でつま先を持って、ももの裏を伸ばします。


その後、足を後ろに持って、前ももを伸ばします。


最後にスクワットを10回。


終わったら、コンプレフロスを外します。
直後、もう一度前屈をしてみると…なんと! 指がべったりと床についてしまいました。


なんだか通信販売番組のようになっていますが、体感してみるとよくわかります。

前屈に限らず、腰や肩など、いろいろなところに巻いて、可動域を広げたり、違和感や疲労をとったりすることができるそうです。と、言葉で言われても「ふ~ん」としか思えないでしょう。百聞は一見に如かず。皆さんもぜひ、試してみてください。

2回にわたってお世話になった秋田さん、本当にありがとうございました!


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